宮崎成人のレビュー一覧

  • 強い通貨、弱い通貨

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    ポンド、ドルの興亡史をわかりやすく記述し、円、ユーロ、人民元、デジタル通貨の特性や立ち位置についても詳細に説明。通貨を通じて、世界経済を俯瞰できるという面白くてお得な学術書。世界通貨の今後を占うマトリックスも面白く、お勧め

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    2025年02月02日
  • 教養としての金融危機

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    ここ100年ほどの金融危機の歴史を、大まかに俯瞰できる一冊だった。世界恐慌からニクソンショック、オイルショック、ラテンアメリカの債務危機、アジア通貨危機、そしてリーマンショックまで、各時代の背景や国際金融の構造的な歪みが丁寧に描かれている。複雑な仕組みを平易に解説しており、教養として金融危機を理解するのにちょうどよい入門書だと感じた。

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    2024年09月05日
  • 教養としての金融危機

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    丁度この本を読んでいる1週間足らずの間で、1ドル160円代から140円を切ろうかという円急騰、株価はブラックマンデーを超える大暴落、金融政策の影響の大きさを実感しています。
    もとより、ビジネスマンでもなければ、大した資産を持ってるわけでもないので、為替が動こうが、株が暴落しようが、いきなり生活に影響があるわけでもありませんが、それでも、本書で取り上げられるくらいの「危機」では、影響は避けられないわけで。
    まさしく、「教養として」金融の素養を身に付けるのは必要かなと思います。

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    2024年08月05日
  • 教養としての金融危機

    購入済み

    金融史の道すじ

    金融が話題はなるが、だいたい知ったかぶり。日本の歴史を見返すことで新たな勉強になる。歴史から智者は学ぶ

    #タメになる

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    2022年03月19日
  • 強い通貨、弱い通貨

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    ネタバレ

    ポンドは、金本位制と世界大戦と大恐慌で殺された。
    基軸通貨とは、本来はプレトンウッズ制のもと、ドルの交換性があったからこそ。今はドルはキーカレンシーと呼ぶべき。
    変動相場制に移行後、ドルは輸出競争力を高めるため、ドル安政策を取った。しかしルービン長官は、海外投資の呼び込みのために、貿易赤字が増えているにも関わらずドル高政策を取った=製造業の復権ではなく海外投資の呼び込みによる再建を目指した。

    アメリカの独立は、戦費をアムステルダム市場で起債で調達できたから。日本が日露戦争のときにロンドンで国債を発行できたから勝てたのと同じ。

    1900年ごろ、アメリカは貿易黒字が2%、金貨が流入した。世界大

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    2025年02月13日
  • 強い通貨、弱い通貨

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    米ドルはブレトンウッズ体制以後(第二次世界大戦以後)、圧倒的な覇権通貨であり続けている。
    ドルは世界の責任を一身に背負い続けてきた。
    そして、おそらく今後もしばらくはドルに変わり覇権通貨となりうる通貨は出てこない。
    しかし、ドルは不死身ではない。
    だからこそ、アメリカの政治が麻痺した時、世界はお金をめぐって大混乱になる…

    大統領選直後の今こそ読む本。
    生き残るためにも…

    ♫Money Changes Everything/The Smiths(1986)

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    2024年11月09日
  • 教養としての金融危機

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    今まで起きてきた国際金融危機、そしてこれから起こり得る国際金融危機を体系的にまとめられた一冊。
    自分の勉強不足でまだまだ内容が咀嚼できていないけれど、経済には浮き沈みの波がつきものだということは良く分かった。
    もっとお金の勉強をした後に読み直して理解を深めたいな。

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    2022年07月26日
  • 教養としての金融危機

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    近時100年間に発生した主要な国際金融危機9つを取り上げてわかりやすく解説した本。よくまとめられていて興味深く読んだ。

    第1の危機は、言うまでもなく1929年の大恐慌前後の金融危機。戦後の国際金融システムの試行錯誤はここから始まったということは異論がない。だからこそ経済史の研究者たちの関心を惹いてきたわけだから。

    第2の危機以下は次の通り。
    2.なぜブレトンウッズ体制は崩壊したのか?
    3.なぜドルは大暴落したのか?
    4.日米・米独貿易摩擦は乗り越えられたのか?
    5.発展途上国の債務危機はなぜ同時多発したのか?
    6.アジア通貨危機とは一体何だったのか?
    7.米国発金融危機はなぜ起こらなかった

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    2022年07月23日
  • 教養としての金融危機

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    ネタバレ

    過去100年にあった九つの金融危機を振り返り、その原因と問題点を探っている。
    近年はコロナ禍の不況への対策として、各国の政府と中央銀行は未曾有の金融緩和政策を実施してきた。しかし今年からは経済を正常化するために金融引き締め政策が段階的に進められる運びとなる。今この時にこの本が世に出たのは、タイムリーであったという他はない。初心者でも理解しやすいように、国際収支の基本を確認し、第一次世界大戦後の国際金融危機から話を進めていて、金融政策や為替など国際金融の全体像を理解するための良書であると思う。
    時の首相は「新しい資本主義」を唱えている。資本主義が古くても新しくても金融危機はやってくる。資本はより

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    2022年03月31日
  • 教養としての金融危機

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    金融危機に纏る歴史の流れ
    金本位制や固定相場制から変動相場制への移行の流れ。
    米国の財政赤字が世界の景気に大きく貢献する。
    米国の財政赤字は、アメリカ自身に対しても大きなベネフィットになるけど、もちろん、ドル高によりドル資金が引き上げられた場合のショックも大きく、アジア危機などで示されてきた。日本も経済が好調な時期は貿易黒字の削減を求められたり。
    中国の経済発展により相対的にアメリカの地位も下がったかもしれませんが、基軸通貨としての存在感は当分の間続くのでしょうか。
    ユーロの行末もきりなりますが、世界の金融危機がウクライナの件も含めて、一部のひとの手によって如何に歪められてきのかという気がしま

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    2022年03月28日
  • 教養としての金融危機

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    大恐慌以来の100年に九つの経済危機。それらを概観した通史のような書籍。
    僕のような門外漢がアウトラインを知るためにはとても良い本で、興味のある方にはおすすめ。もうちょっとだけ舞台裏みたいなのを書いてて下さるとなお良かった。

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    2022年02月09日
  • 教養としての金融危機

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    ブレトンウッズ体制に関する本を探していたところ、この本が検索で上がってきたので読んでみました。

    いわゆる「説明」は、一般に、知識と論理、そしてそれらの組合せからなると思うのですが、この本に関しては、知識と論理の組合せがちぐはぐな印象を受けました。
    論理を説明した方がよいと思われるところが、知識の紹介となっていることも多く、とくに前半はその傾向が強かったので、前半は、読むのがなかなかしんどかったです。

    とはいえ、過去100年間に起こった金融危機を俯瞰する、という目的は、ある程度満たしている本だとは思います。
    が、自分にはちょっとレベルが高い本でした(マクロ経済に関する知識がかなり必要な本だと

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    2025年09月13日
  • 教養としての金融危機

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    金融危機には理由があり、きちんと説明が可能だという事が分かるが、ならば何故それを食い止められないのか、分かりながら極限まで利益追求に走る構図や、そもそも金融危機でダメージを食らわないから気にしない等の私欲が邪推され、権力構造にただただ無力さを感じるのみ。

    本著が記述する歴史の話で言えば、戦争に繋がる以下のような話が興味深く読めた。ケインズの予想通り、賠償金支払いが困難になったドイツが1922年に支払いの一次猶予を求めるがポアンカレ政権のフランスはベルギーと協調し、工業地帯であるルール地方を占領。アメリカもイギリスも損をするからと戦時債務のキャンセルはしない。ドイツは強烈なインフレとなり、パン

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    2023年09月12日
  • 教養としての金融危機

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    新書なので入門書なのだろうが、中々どうして読みごたえがあり、自分の知識では理解できない内容も多々あった。

    このレベルを専門でない人間が、世界経済あるいは金融政策の在り方の基礎教養として求められると中々厳しい(笑)

    自分は年はとっているので第4の危機以降は、リアルタイルで経験している事になる。

    振り返ると欲と叡智の狭間で金融危機も繰り返されたし、これからも危機に直面しそれを乗り越える事が繰り返されるであろう。自分が生きている間にどんな危機が起きるか分からないが、過去の歴史に学び賢くふるまう様にしたいと切に思う。

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    2022年09月23日
  • 教養としての金融危機

    H

    購入済み

    む~ん

    金融関係に興味を持っていますので、書名「教養としての金融危機」に引かれて購入しました。
    失敗しました。金融関係で基礎知識がある方には不要です。また、過去の金融危機を勉強したいと思い、この本を選ぶとがっかりです。
    副題の世界史がキーワードです。
    もう少し、書名と内容が一致するようにしてほしいと思います。

    とはいえ、面白いので☆3つです。

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    2022年07月16日
  • 教養としての金融危機

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    「教養としての・・」というタイトルにしてはある程度の前提知識がある方向け。取り分け、第7の危機あたりまでを実感として読めるのは、その世界にいた一定の年齢層の世代と思われます。後半、リーマンショック以降、最終章は比較的平易に書かれている為、この部分だけを読んでも一定の知識の補充になる感じがしました。

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    2022年05月04日