宮崎成人のレビュー一覧
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ネタバレポンドは、金本位制と世界大戦と大恐慌で殺された。
基軸通貨とは、本来はプレトンウッズ制のもと、ドルの交換性があったからこそ。今はドルはキーカレンシーと呼ぶべき。
変動相場制に移行後、ドルは輸出競争力を高めるため、ドル安政策を取った。しかしルービン長官は、海外投資の呼び込みのために、貿易赤字が増えているにも関わらずドル高政策を取った=製造業の復権ではなく海外投資の呼び込みによる再建を目指した。
アメリカの独立は、戦費をアムステルダム市場で起債で調達できたから。日本が日露戦争のときにロンドンで国債を発行できたから勝てたのと同じ。
1900年ごろ、アメリカは貿易黒字が2%、金貨が流入した。世界大 -
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近時100年間に発生した主要な国際金融危機9つを取り上げてわかりやすく解説した本。よくまとめられていて興味深く読んだ。
第1の危機は、言うまでもなく1929年の大恐慌前後の金融危機。戦後の国際金融システムの試行錯誤はここから始まったということは異論がない。だからこそ経済史の研究者たちの関心を惹いてきたわけだから。
第2の危機以下は次の通り。
2.なぜブレトンウッズ体制は崩壊したのか?
3.なぜドルは大暴落したのか?
4.日米・米独貿易摩擦は乗り越えられたのか?
5.発展途上国の債務危機はなぜ同時多発したのか?
6.アジア通貨危機とは一体何だったのか?
7.米国発金融危機はなぜ起こらなかった -
Posted by ブクログ
ネタバレ過去100年にあった九つの金融危機を振り返り、その原因と問題点を探っている。
近年はコロナ禍の不況への対策として、各国の政府と中央銀行は未曾有の金融緩和政策を実施してきた。しかし今年からは経済を正常化するために金融引き締め政策が段階的に進められる運びとなる。今この時にこの本が世に出たのは、タイムリーであったという他はない。初心者でも理解しやすいように、国際収支の基本を確認し、第一次世界大戦後の国際金融危機から話を進めていて、金融政策や為替など国際金融の全体像を理解するための良書であると思う。
時の首相は「新しい資本主義」を唱えている。資本主義が古くても新しくても金融危機はやってくる。資本はより -
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金融危機に纏る歴史の流れ
金本位制や固定相場制から変動相場制への移行の流れ。
米国の財政赤字が世界の景気に大きく貢献する。
米国の財政赤字は、アメリカ自身に対しても大きなベネフィットになるけど、もちろん、ドル高によりドル資金が引き上げられた場合のショックも大きく、アジア危機などで示されてきた。日本も経済が好調な時期は貿易黒字の削減を求められたり。
中国の経済発展により相対的にアメリカの地位も下がったかもしれませんが、基軸通貨としての存在感は当分の間続くのでしょうか。
ユーロの行末もきりなりますが、世界の金融危機がウクライナの件も含めて、一部のひとの手によって如何に歪められてきのかという気がしま -
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ブレトンウッズ体制に関する本を探していたところ、この本が検索で上がってきたので読んでみました。
いわゆる「説明」は、一般に、知識と論理、そしてそれらの組合せからなると思うのですが、この本に関しては、知識と論理の組合せがちぐはぐな印象を受けました。
論理を説明した方がよいと思われるところが、知識の紹介となっていることも多く、とくに前半はその傾向が強かったので、前半は、読むのがなかなかしんどかったです。
とはいえ、過去100年間に起こった金融危機を俯瞰する、という目的は、ある程度満たしている本だとは思います。
が、自分にはちょっとレベルが高い本でした(マクロ経済に関する知識がかなり必要な本だと -
Posted by ブクログ
金融危機には理由があり、きちんと説明が可能だという事が分かるが、ならば何故それを食い止められないのか、分かりながら極限まで利益追求に走る構図や、そもそも金融危機でダメージを食らわないから気にしない等の私欲が邪推され、権力構造にただただ無力さを感じるのみ。
本著が記述する歴史の話で言えば、戦争に繋がる以下のような話が興味深く読めた。ケインズの予想通り、賠償金支払いが困難になったドイツが1922年に支払いの一次猶予を求めるがポアンカレ政権のフランスはベルギーと協調し、工業地帯であるルール地方を占領。アメリカもイギリスも損をするからと戦時債務のキャンセルはしない。ドイツは強烈なインフレとなり、パン -
購入済み
む~ん
金融関係に興味を持っていますので、書名「教養としての金融危機」に引かれて購入しました。
失敗しました。金融関係で基礎知識がある方には不要です。また、過去の金融危機を勉強したいと思い、この本を選ぶとがっかりです。
副題の世界史がキーワードです。
もう少し、書名と内容が一致するようにしてほしいと思います。
とはいえ、面白いので☆3つです。