素晴らしい本だが、英語の熟練度を選ぶ。最近は「世界の果てまでイッテQ」の出川イングリッシュみたいな、下手くそでも恥ずかしがらずに伝える英語の有用性が一部で再評価され始めていて、実際に世界を見渡せばそういうブロークンで堂々と生きている人が多い。そして、恥じずにガンガンいくので習熟も早い。本書はその対局だ。英語はニュアンスが大事。シーンによって適切な表現を。ビギナーだと堅苦しく、英語嫌いになりかねない。だから、そこそこ話せる人向け。
ー "Could I please get a glass of red wine?" (すいませんが、赤ワインを1杯いただけますでしょうか)き...続きを読む っと、隣の席の女性にも聞こえたはず。彼女は私の英語を聞いて、次回はもっと丁寧に注文するだろう。でも、彼女は自分がどれだけ失礼な言い方をしているかに気づいていないのだろうか?そんなことを考えていた。再び、客室乗務員がやってきた。しかし、その女性は“Red wine, please!”と言ったのだ。
つまり、こういう事。ワインプリーズでいいじゃん、という人には本書は不要。そして、英語を母国語としない外国人に求めるレベルは、ワインプリーズで十分。学識者や外交官は、could Iで行く方が良い。
と言いながら、学びは多く面白い。まあ、堅苦しい感じもするが知っておきたいと思える内容。
ー 助動詞のwillを使うと「今決めた」というイメージが前面に出てきます。一方、現在進行形が未来のことを表す場合、すでに計画がなされ、その実現のために約束や手配が整っているということを表す。
ー You had better には「~しなければならない、さもないと大変なことになるぞ」という、プレッシャーをかけたり、脅したりするようなイメージがあります。
ー it's bad manners to~は、親が子供に対して「~するのはお行儀が悪いですよ」という時に使う表現。
ー 「ピンチを救ってもらって命拾いした」すなわち「助かった」ということをYou're a lifesaver. や You saved my life. で表現。
ー I'm gonna call it a day. See you tomorrow.
います。
(ここら辺で仕事を終えることにします。おつかれさまでした)call it a day は、「(まだ終わっていないけれど)仕事を切り上げる」や「仕事を終える」という意味の定型表現です。
ー Just no!日本語の「ありえないんだけど」「絶対だめ!」という表現に近い。