ダースレイダーのレビュー一覧

  • イル・コミュニケーション  余命5年のラッパーが病気を哲学する

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    著者は「ド派手な病人」のラッパー。半生を綴ったエッセイで、タイトル"ill"どおり、病気の話ではあるが、クスッと笑えるし壮絶でもある。闘病記ってわけではないが、めっちゃ広い意味で言ったら闘病記でもある?のかな?病気も含めて丸ごと「その人」なんやってことがとてもよく表現されてると思った。

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    2023年12月15日
  • 武器としてのヒップホップ

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    最初はヒップホップ入門書と思って読み始めたが、人生
    そのものの本だった。社会とコミュニティとの繋がり、生きているレイヤーの違い。子どもの出産、子育てを経てダース・レイダーさん自身が"外と繋がる"体験が描かれた「子どもこそが希望」の章はとても感動的だった。子どもはループを楽しむってことを思い出させてもらった。子どもの感覚に連れて行ってくれるツールとしてのヒップホップ。

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    2022年03月15日
  • 武器としてのヒップホップ

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    文体自体に体を揺らすほどのリズムがあって、なるほどこれこそラッパーの言語感覚がもたらす「読むヒップホップ」なのだと感じた。内容は確かに宮台真司をなぞる主張もあるのだが、むしろ自分の健康状態、日常含めて血肉のあるものとして宮台より生々しくリアルに刺さってくる。
    積極的なヒップホップのリスナーではなかった。言葉の違いもそうだが、社会的背景があまりにも異なっていて、日本において聞く方もやるほうも、お軽いシュミラークルとしてのイメージが今までどうしても拭えなかったのだ。本書を読むことによってこのしょうもないバイアスが優しく解きほぐされていった。
    一番の収穫だったかもしれない。

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    2022年02月01日
  • 武器としてのヒップホップ

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    ラッパーであるダースレイダーがHIPHOPにおける発想や思考法を述べている本。

    HIPHOPとは音楽の一ジャンルであるが、一方でその誕生や広まりにはHIPHOPならではの発想がある。
    例えば「サンプリング」
    過去の楽曲の一部を引用し新たな楽曲を作り出す楽曲制作法は、まさに「温故知新」の考えに通じている。
    そのような楽曲制作法やラップの方法などからぐんぐんと考えを広げていく。

    アメリカのラッパー(KRS-ONEやアフリカ・バンバータなど)のHIPHOPへの考えを取り上げるのみならず、ダースレイダー本人が脳梗塞を患い余命5年を宣告された経験をHIPHOPの思考法につなげたり、娘をもった経験から

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    2021年12月30日
  • 武器としてのヒップホップ

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    世界の常態を秩序と見るか混沌と見るか。
    この哲学的な問いを下敷きにしながら、ヒップホップカルチャーの成り立ちを具体的に語り下ろしている。最初から100ページ位までが面白かった。

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    2022年05月05日
  • イル・コミュニケーション  余命5年のラッパーが病気を哲学する

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    病気ってなんだろうな、ということを考えたくて手に取った本。元には戻らない。変化し続ける。いまだに関心のある領域。

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    2025年05月03日
  • イル・コミュニケーション  余命5年のラッパーが病気を哲学する

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    映画「劇場版センキョナンデス」「シンチムドンドン」で知ったラッパー、ダースレイダーさん。面白いドキュメンタリーで、こんなことをする人たちがいるんだ!と、映画を見て以来注目してた人。
    政治を公平な目で見ようとするその姿勢はお父さんから受け継いでいたのね。
    東大中退で余命5年の宣告を受けたということで、名を知られてしまったけれど、その病気があってこその人生をこの本で語り尽くしている。
    人生は流れている、だから、病気は終着点ではなく、ましてや、元気な状態に「帰る」べきものではなく、通り過ぎるものだ、という考えに至ったのは、次々と襲う死の危険を潜り抜けてきたからこその達観だろう。
    こんな面白い人、長生

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    2024年03月17日