植朗子のレビュー一覧

  • 鬼滅月想譚 『鬼滅の刃』無限城戦の宿命論

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    鬼と人間の対比が、人間の死生観、尊厳、本当の強さとは何か、など大切なことを語ってくれる。
    鬼は、目に見えるものに執着してしまう。そして、必然として起こる死を否定してしまう。そして弱さを受け入れることができない。ここに人としてどう生きるべきかの大切な知恵が隠されている。
    人間は、弱さがあるからこそ、強く生きようとする。弱さこそが、弱さを受け入れることこそが、本当の強さ。自分のことに執着するのではなく、周りのため世のために自分を捧げていく、これが正しい生き方だとこのアニメを見ていく中でより痛感するものである。

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    2025年09月04日
  • キャラクターたちの運命論

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    現代の人気漫画をモチーフ論と構造分析の考え方を駆使して分析した本。
    取り上げられる作品は以下の六つ。
    ・荒木飛呂彦『岸辺露伴は動かない』
    ・ヤマシタトモコ『さんかく窓の外側は夜』
    ・野田サトル『ゴールデンカムイ』
    ・冨樫義博『HUNTER×HUNTER』
    ・荒川弘『鋼の錬金術師』
    ・吾峠呼世晴『鬼滅の刃』

    実は、どの作品も読んだことはない。
    そんな読者にも、本書は非常にわかりやすかった。

    モチーフから作品を分析する研究は、これまでにもたくさんある。
    実はいくつかそういったものも読んだことがあるが、なんかしっくりしないものもあった。
    どういう方法論なのか、なぜそのモチーフを取り上げるのかがわ

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    2024年03月14日
  • キャラクターたちの運命論

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    ネタバレ

    知っている作品以外は、腑に落ちたというところまで行くのは難しい。ただ、読んだことがある、あるいは、アニメで観た、『岸辺露伴はうごかない』『鬼滅の刃』に関しては分析がとても興味深い。『岸辺露伴はうごかない』の各話のモチーフ、『鬼滅の刃』の柱の紹介など。『鬼滅の刃』はTVアニメの柱稽古編までしか知らないので、誰が生き残るのかが、自分にとってネタバレになってしまったのは少し残念。

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    2024年10月01日