西川おさむのレビュー一覧
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ハナさんが引っ越した新しい家は森と町の境目に立っていて、玄関が2つある。町の方に向いた長四角のドアと、森に向かうトンネル型のドア。
両方に開いているというのが気にいりました。私だけと感じていたのにハナさんもそうだったんだもの。
最初に来たのは山ばあさん。山ばあさんは迷子の子をおどかし、その子が泣く涙をとびっきりの化粧水にするらしい。ハナさんが称する”おまけ”とやらのケーキやお茶のおもてなしを受けて考えるところがあったのか。帰りにまたハナさん家へ寄って、風呂敷包みを開けて見せた。中には、ハナさんのうちとそっくりのクッション、テイーポット、カップ、スプーン、小麦粉などの材料に「おいしいケーキのつくり方」「楽しい3時のお茶にどうぞ」と2冊の本もあった。「私もおまけをつけることにしたわ」と山ばあさんは笑って山へ帰っていった。
他に訪れたお客さんはおばけの子、アフリカやさん、ねずみ、オーバー、雪だるま、アライグマ、まっくろくろ。
道にふさがっている蛇を「はかりやさん」と表現していたり、アライグマがハナが作ったビスケットまで洗って食べたり、部屋の中で雪だるまが細っていくのが可哀想で厚着をしてハナさんが外でおしゃべりの続きをしたり~。
愉しくてホッとさせてもらった。
角野栄子さんは「魔女の宅急便」だけでなくこんな本もあったのですね! -
Posted by ブクログ
1987年初版発行。「魔女宅」の角野栄子さんの本。
とにかく表紙の色合いがかわいくて。赤地に黄色の文字でタイトル、主人公ハナさんの頭に巻かれたスカーフも同じ色、お茶とお菓子のテーブル、カーテンや鏡台も趣味が良い。
初老といってよい年齢?と思われるハナさんは、ひとり暮らしのもてなし好き。森と町の境目に素敵な家をかまえ、森から町からやってくるいろんな不思議なおきゃくさまをおもてなしする。
それだけなんだけど、好きな場所に住んで、好きなものに囲まれて、好きなことをして、こんな女性のおひとり様老後(というほど老いてはいないんですが)もいいな、みたいな。
それもこれも表紙がかわいいせいよね。憧れちゃうのは。