クレア・キップスのレビュー一覧

  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯
    文春文庫のフェア「戦火の記憶を未来へつなぐ」で平積みになっていたのをたまたま手に取り呼んだ。“言葉を解さない”動物たるスズメと、これほどに感情を汲み交わし寄り添いあった事実があったのだ。
    読み終えて、というより読み進めるうちから、自らの傍らにあるものとの関係を(それが人であれ動物であれ、自然であれ)...続きを読む
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯
    読みたかった本の一冊。 いやー、冒頭から何かしら良い雰囲気を感じてましたが…、綺麗、興味が湧く、ドキュメンタリー、 良かった!! 実話なんですね。余計に凄い。 鳥を飼ったことがある人ならば、必ず頭に画が浮かびます。そして顔がニヤけます。 読んで良かった✨
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯
    もう一度しっかり読みたい。
    鳥と暮らしたことがある人は、クレランスの姿が目に浮かぶはず。
    愛しい気持ちでいっぱいになります。
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯
    人間もスズメも、長く生きられるにこしたことはないなあと思った。いくつになっても学ぶことやあたらしい発見は絶えずつづいていく。
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯
     クレア・キップス著、梨木香歩訳「ある小さなスズメの記録」、2015.1(文庫)発行です。口絵・イラストは酒井駒子さん、解説小川洋子さんです。感動の書でした。第二次大戦下のイギリス、老ピアニストが出会った生まれたばかりの傷ついた小雀。愛情深く育てられた雀のクレランスとキップス夫人が共に暮らした12年...続きを読む
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯
    梨木香歩さん訳と表紙で買いました

    ピアニストのキップス夫人と体に多少不自由なところがある
    イエスズメのクラレンスの12年間の記録

    イエスズメの寿命は野生では2~3年程度
    その何倍もの時間を著者と生きたクラレンス

    淡々とつづられる戦中戦後の日々
    歌う才能、老いとリハビリ
    部屋の中で生き生きと日々...続きを読む
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯
    1940年代にここまで
    長生きし、そして
    ここまで雀とお友達、、いや同志に
    なれた人は他にもいたのだろうか?
    密かに雀との愛を深めて
    生活してた人もいたかもしれない

    そんな、私も今まで
    6度ほど巣から落とされた雀や
    カラスに巣を荒らされ居場所を
    無くした雀達を(中にはメジロもいた)
    お家に招き日々...続きを読む
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯
    <一羽のスズメ>といえば<取るに足りない、ちっぽけな存在>として聖書でもおなじみですが、巣から落ち、片羽と片脚に故障を負ったクラレンスはそんなイメージをみごとに蹴散らしてくれます。特異な芸と歌の才能で、戦時下の人々を慰める青年期の華々しい活躍もさることながら、年老いて死線を乗り越えてからも、さらに不...続きを読む
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯
    クレランスという名のスズメと、洞察力の強い愛情深い女性との、十数年間もの生活が綴られいる。それはまるで想像できるものではなく、ページをめくるごとに驚きと感動の連続であった。
    人以外の生き物も、これほどに豊かな感情や能力があるということを知らない人がいたら、ぜひこの本を薦めたい。

    鳥好きな梨木さんの...続きを読む
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯
    表紙絵に一目惚れして購入。第二次世界大戦頃の話だが、全く耳にしたことがない作者、作品であった。日本でも早くから出版され、根強い人気だったようだ。いくつかの書評にあるように、楽しく、幸せを感じさせてくれる素晴らしい作品だ。
    「秘密の花園」のバーネットが書いた「私のコマドリ」と似ているが、鳥と作者との長...続きを読む
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯
    イギリスのピアニスト、クレア・キップス(1890-1976)は、対ドイツ戦で灯火管制の続いていた1940年、玄関先で障がいを負ったスズメの雛を拾う。その日から12年間、スズメのクラレンスが老衰で亡くなるまで母子とも友愛関係とも取れる2人の交友が始まる。

    マッチ棒の先のミルクを頼りに生命を繋いだ幼少...続きを読む
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯
    『もしも物思いに耽りやすい夏の宵闇に、どこかで報われない恋の涙が落ちたとしたら、窓硝子の遥か彼方で彼女か流したものだったに違いない。』


    第二次世界大戦下のイギリス。夫に先立たれた一人の老ピアニストが出会ったのは、一羽の傷ついた小雀だった。愛情深く育てられた雀のクラレンスは、敵機の襲来に怯える人々...続きを読む
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯
    原題 SOLD FOR A FARTHING

    CLARENCE
    THE FAMOUS AND
    BELOVED SPARROW
    BORN JULY 1ST 1940
    DIED AUGUST 23TH 1952

    クレア・キップスとクラレンスのハートフルな12年。人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレ...続きを読む
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯
    よく鳥を飼ったことがない人に、鳥は表情が無くて面白くない。と言われるけど、嬉しい時には喉の奥で甘えたように小さく鳴くし、羽はふわふわに広がりほんのり足が温かくなる。怒ったり驚いたときには体が流線形に引き締まり目がキリッと丸くなる。犬が友達なら鳥は恋人と言われるくらいパートナーとして甘えてくれるし、意...続きを読む
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯
    1940年第二次世界大戦時のイギリスが舞台。防空対策本部の隣組支部の一員、且つピアニストである
    キップス夫人が、瀕死の子雀クラレンスと運命的に出逢い、深い愛情で彼に寄り添った12年間の記録。
    愛情とはさまざまな成長を促し、その愛情には鋭い観察力が不可欠であることを感じた。キップス夫人の深い愛情に心温...続きを読む
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯
    第二次大戦末期のイギリスで、巣から捨てられたスズメと、雛を拾った女性の共同生活の物語。生き物との友情の物語はたくさんあるが、この本で印象的なのは、拾われたスズメがとても長生きしたことと、女性のピアノに合わせて歌を歌うかのように囀っていたということ。家の中で飼われていたので、外敵に襲われる心配もないし...続きを読む
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯
    第二次世界大戦という激動の時代の中の、スズメとの12年と7週と4日に渡る日々を綴った名作。
    たくさんの愛情を注がれ、大往生と言えるであろう、まさに生ききったスズメの人生は、暗い時代と比較すると真逆であることがとても印象深い。
    そして時折描かれる窓の外の鳥達との対比は、意図的ではないかもしれないが、当...続きを読む
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯
    軒先で手にした小さな小さな命。
    第二次世界大戦中のロンドンでキップス夫人と小さなスズメのクラレンスとの交流を描いたノンフィクション。

    鳥と人間にはまず言葉という圧倒的な壁があり、さらに振る舞いや生き方にも大きな違いがあります。
    キップス夫人はこの小さなスズメ・クラレンスに対して一個人として礼を欠か...続きを読む
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯
    文庫化していたのを見つけて購入。この訳者でなかったら手に取らなかったと思う。ちいさなすずめの生涯が、深い愛情と聡明な観察力で綴られている。若い頃のパフォーマンスや歌の才能より、老いてゆく日々の描写が印象に残る。訳者あとがきと、編集部による著者についての文章も良い。
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯
    猫や犬なら飼い主と交流があるのは不思議はないけれど、鳥でも子どもの頃最初飼った手乗り文鳥は、私のことを友達と思って一緒に遊んだり、時々私に命令することがある。一方でそれほど感情のやりとりが感じられない個体もいる。著者は障害があって野性に返せないイエスズメのヒナを目が開く前から保護することになって、若...続きを読む