クレア・キップスのレビュー一覧

  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯
    まず本自体がお洒落。かわいい。

    ・兎に角、スズメ(小鳥)を愛でたくなる。
    ・そのまま読んでいたら、話盛ってない?と思うような箇所もあったが、前書きでその点に触れているので、結構すんなり入ってきた
    ・スズメの可愛さもだけど、著者も色々スゴイ
    まず知識量な。野鳥の生態一つとっても、知識が豊富。スズメを...続きを読む
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯
    多くの人がクラレンスの歌を聴いてみたい、と思たんじゃないだろうか。

    知識のない単純なスズメ好きとしては「そういうことありそう」とか「やっぱり!」とか、場面場面に妙に納得。
    とはいえ、夢の愛情物語でなく、表情、行動、体の状態など、あくまでもある1羽と添い遂げた(もちろん愛情あふれる)観察の「記録」と...続きを読む
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯
    人間以外の生き物と暮らしたことがあって、『はたして彼らは私と共にあって幸せなんだろうか?』と、自問した事のある人は少なくないだろうけれど、この本はその幸運で幸福な例を示してくれたと思う。
    じんと胸に迫るお話でした。
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯
    「スズメ」という鳥ではなく,「クラレンス」という一個人(個鳥?)として生涯を全うした鳥と,ともに過ごした人間クレアの実話.
    愛鳥家,とりわけ雛から落鳥まで経験したような人には共感するところが多く,最後は涙なしでは読めない.鳥の感情の豊かさ,賢さを再確認する一冊.
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯
    歴史に名を残した方の伝記本は沢山読んできたつもりですが、誇り高きすずめの生涯を記した本があったとは…

    人を慰め、支え、時に人を愛し
    嫌なことがあれば、人を叱り。
    まるで人間のような表情を見せたとあるクラレンス。
    命に対しての考え方見方が変わった本でした。
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯
    飼い犬や飼い猫のちいさなしぐさで飼い主が意思を察するように、無表情にみえる雀も長く共に暮らせば気持ちがわかるようになるんだと読んでいて思いました。
    病気になっても生きることに一生懸命で、産まれてから最後まで「ただ在る」ことに対しての喜びが雀の中にあったのではないかと思います。
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯
    スズメと人間の愛情関係を感じ、ほのぼのとする本。
    多分、この時代(二次大戦直後)のイギリスでこのスズメは戦時中の慰問芸でかなり有名だったのだろう、そんなスズメの日常、成長に伴う、歌や飛び方や日課や好きなもの、他の鳥や人間への行動などが、愛のある目線を持って回顧的に書かれている。小さくてムクムクで陽気...続きを読む
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯
    著者はひょんなことから傷付いたスズメを拾う。
    名前はクラレンス。
    しかし、彼はこの名前が気に入らずBoyと呼ばれないと
    返事しなかったという。
    しっかりと人格(鳥格?)があり、性格があり、
    飼い主とは親子であり、友であり、敬う対等の間柄。
    鳥を飼ったことのある人なら誰もが共感するであろう。
    感情的な...続きを読む
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯
    雀と人間の種別を超えた感動の友情物語(ノンフィクション)!といえば聞こえが良いがこの手の話は少し新鮮味に欠ける気がした。(当時は珍しかったとは思う)

    それよりも、遺伝によって人間の能力の大方が決まるのと同様、人間以外の生き物も遺伝で能力が決まる、という仮説はたてられないだろうか。
    クレランスの芸や...続きを読む
  • ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯
    「感動」の記録という惹句が仇になったか?
    確かに格調の高い文章だし、筆者の細やかな観察眼に驚くけれど、何か「感動」とは違う気がして。
    最後の梨木さんの解説を読んで、愛情を注いだ雀を失った著者の喪失感の大きさに思い至ったが...。(しかし喪失感に思いを致すことは感動という言葉で形容すべきでない気がする...続きを読む