ポール・ジョセフ・ガリーノのレビュー一覧

  • 脚本の科学

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    ネタバレ

    すぐれたメインキャラクターを作り出すことについての多くのアドバイスは、長年にわたって存在してきた。デヴィッド・ハワードは『The Tools of Screenwriting(脚本のツール)』の中でこう言っている。「すぐれた主人公は観客の強い感情的反応を引き起こす[……]。大切なのは、観客が主人公から分離していると感じないことだ」。
     ロバート・マッキーは同じ問題をこう言い表している。「観客の感情移入は、共感という接着剤によって支えられている。作り手が観客と主人公の絆を結べなければ、観客は何も感じない傍観者となる」。
     ブレイク・スナイダーは彼の脚本の教科書に『SAVE THE CATの法則』

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    2024年11月26日
  • 脚本の科学

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    読むのにかなり時間は要しますが、それは内容の濃密さによるものと考えます。人の認知がどのように働くのか、重要な情報をうまく伝えるにはどうしたら良いのか、注意を保ってもらう方法、視覚などの情報の特性などについて書いてあります。
    実際脚本を書く人でなくても、映画を見る時の楽しみが少し増える一冊であると思います。

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    2022年03月27日
  • 脚本の科学

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    LC4RIのノートブックで人に読ませるのを意識した場合、低コストでどうやったら良いか分かんないけど、人間の認知機能に合わせた書き方を考えたら良いなと思った。インフォダンプになりがち。読まない、セル飛ばす、といった問題には、この辺が答えなのかも知んない。

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    2021年06月06日
  • 脚本の科学

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    認知神経科学の観点から映画の脚本を分析した一冊。一応は優れた脚本の書き方・映画の撮り方の教科書なのだが、見る側の人間が読んでも映画の見方に新たな気づきを与えてくれる。個人的にコントラストは今まで全然考えたこと無かったので次から見る際に意識してみたい。第5章の時系列操作の話は「物語のゴールは結果を知ることなのか?」という根源的な問いに繋がっていて興味深かった。難点は原文がそうなのか翻訳の問題なのか読みやすいとは言いがたいところ。

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    2021年02月27日
  • 脚本の科学

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    脳は一つの目的のためにできているー生命を維持すること

    トップダウンとボトムアップ

    表面情報ー制作中の物語ー長期記憶

    スキーマ

    シーン 地によって変化する地のこと

    フレーム 

    スキーマのスクリプト

    初頭効果
    初登場シーンでその人が何をしているか、あるいはどのようにふるまっているかがキャラクターについての私たちの基本的な理解の枠組みを設定する

    ハマルティア
    悲劇的欠点として、あるいは少なくともキャラクターに悲劇へと至る行動を企てさせることにつながる内面的な資質として理解されているもので、アリストテレスの「詩学」に出典がある

    キャラクターアーク
    キャラクターの願望を、その人の必要と

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    2021年02月28日
  • 脚本の科学

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    映画のシナリオで従来から定式とされているものが脳科学に裏付けされていることを示したユニークな書。とはいえ、脳科学の性格上(未解明な部分が多い)、脳科学とシナリオの関係が腹落ちするほど明解ではなかった。

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    2023年06月25日
  • 脚本の科学

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    タイトルの通りに、これは映画の脚本家を目指す人の
    ための文章なのかもしれません。

    ただ、脚本家目指す人ではなく、監督や、映画業界を
    目指したい人以外にも、興味深く読める一冊だと思いました。

    脚本を成す展開、シチュエーション、構成など
    様々な視点から精神心理学を用いて検証、解説されている
    各チャプターの内容は、どれも
    「言われてみればそうだよね!わかるわかる!」
    とふんふん頷きながら読むような、
    難しい言葉の羅列ではない文章となっていました。

    さらに、『世界にひとつのプレイブック』
    『アラビアのロレンス』『トイ・ストーリー』などなど
    具体的な作品を挙げながらのシーン説明は、
    観たことがある

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    2022年06月23日
  • 脚本の科学

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    ちょっと翻訳が読みづらいかな。内容的には興味深いのだけど、題材に出てくる映画を見たことがなかったりもするのでなんとなくしかわからない部分も多かった。脚本やストーリーを本気で作り出そうとしている人が読むと違うのかもしれない。

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    2021年06月19日
  • 脚本の科学

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    認知心理学も加味した、シナリオ術。

    面白いのだが、引用される映画を知らんから。
    んで、毎度の翻訳本の、不自然さ。たまらん。

    でも、最後の章、スターウォーズの説明で、シナリオ術の全部をひっくり返すのはよく理解できた。

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    2021年04月25日
  • 脚本の科学

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    基本的にはクリエイターに向けて書かれた本。
    映画やドラマの中で脚本が観客の脳にもたらす効果を解説している。
    どれだけの情報を観客に処理させるかが重要で、説明が過剰になれば飽きられ、過少だとついてこれないからバランスが重要。
    しっかり映画について解釈を深めたい人や感情を言語化したい人にオススメ。

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    2021年02月23日
  • 脚本の科学

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     認知を生かした脚本! ヒャッハー!!というテンションのまま読み進めると、ちょっと違った。認知は認知でも、認知行動療法で取りあつかうような認知だった。右手を動かそうと思う前に右手を動かす信号が送られているような生化学的な認知ではなかった。
     むろん、誤りではなくなるほど!と思う点はたくさんあった。

     さて、いつの日か、生化学的な認知の仕組みを利用した悪魔のように人をだましてくれる脚本にいつか出会えるんだろうか。それは楽しみと言うよりすごい恐いことかもしれない。

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    2021年04月05日