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脚本術 meets神経科学!
目や耳などの現実の情報を知覚する器官の機能から、感情や意思決定と複雑に結びつく脳神経にいたるまで、認知神経心理学をフル活用した、一歩先に進むための脚本術が登場!
成功した映画には、いくつかのパターンがあることをご存知でしょう。巷にはたくさんの脚本の指南書があふれ、必勝法がありますが、人間の知覚の限界と脳の認知プロセスの無限の可能性を理解すれば、あなたの脚本はもっと「完璧」になるのです。
本書では、ジョーゼフ・キャンベルの「英雄の旅(ヒーローズ・ジャーニ)」の神話構造理論、シド・フィールドの「三幕八場」、ロバート・マッキーの『ストーリー』、ブレイク・スナイダーの『「SAVE THE CAT!」の法則』をすべてまとめて取り上げ、著名な脚本術がいかに合理的であるかを説きながら、さらにクリエイティビティを発揮するための「パターンからの逸脱」について検討します。そこで武器になるのが、認知神経心理学の活用です。
実際に「スター・ウォーズ」や「トイ・ストーリー」、「ソーシャル・ネットワーク」、「世界に一つだけのプレイブック」、「ブレイキング・バッド」などの人気作品の具体的事例を通して実際に使われているテクニックを検証し、その背景にある科学的根拠を説明しながらテクニックの実効性が次々に解明される様子は、論理的な読者ほど腑に落ちるはずです。最終章では知覚/認知的アプローチをフル動員し、『スター・ウォーズ』がなぜ、映画の歴史に残る観客数を動員した名作となったのかを徹底解説しています。
くり返しますが、本書はシド・フィールド(『映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術』著者)、ブレイク・スナイダー(『SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術』著者)、ロバート・マッキー(『ストーリー ロバート・マッキーが教える物語の基本と原則』)ら、ハリウッド式脚本メソッドの大家が体系化した理論や法則を否定するものではなく、むしろ科学的なアプローチでその合理性を裏づけしています。ぜひこれらを読んだ方こそ、本書を手にとってみてください!
Posted by ブクログ 2022年03月27日
読むのにかなり時間は要しますが、それは内容の濃密さによるものと考えます。人の認知がどのように働くのか、重要な情報をうまく伝えるにはどうしたら良いのか、注意を保ってもらう方法、視覚などの情報の特性などについて書いてあります。
実際脚本を書く人でなくても、映画を見る時の楽しみが少し増える一冊であると思い...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月27日
認知神経科学の観点から映画の脚本を分析した一冊。一応は優れた脚本の書き方・映画の撮り方の教科書なのだが、見る側の人間が読んでも映画の見方に新たな気づきを与えてくれる。個人的にコントラストは今まで全然考えたこと無かったので次から見る際に意識してみたい。第5章の時系列操作の話は「物語のゴールは結果を知る...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月28日
脳は一つの目的のためにできているー生命を維持すること
トップダウンとボトムアップ
表面情報ー制作中の物語ー長期記憶
スキーマ
シーン 地によって変化する地のこと
フレーム
スキーマのスクリプト
初頭効果
初登場シーンでその人が何をしているか、あるいはどのようにふるまっているかがキャラ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月23日
タイトルの通りに、これは映画の脚本家を目指す人の
ための文章なのかもしれません。
ただ、脚本家目指す人ではなく、監督や、映画業界を
目指したい人以外にも、興味深く読める一冊だと思いました。
脚本を成す展開、シチュエーション、構成など
様々な視点から精神心理学を用いて検証、解説されている
各チャプ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月05日
認知を生かした脚本! ヒャッハー!!というテンションのまま読み進めると、ちょっと違った。認知は認知でも、認知行動療法で取りあつかうような認知だった。右手を動かそうと思う前に右手を動かす信号が送られているような生化学的な認知ではなかった。
むろん、誤りではなくなるほど!と思う点はたくさんあった。
...続きを読む
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