ケン・キージーのレビュー一覧

  • カッコーの巣の上で

    Posted by ブクログ

    1962年に発行された本ではあるが、この作品の中の病棟を今の日本に置き換えると、どこかしら近い状況があるように感じる。誰かに造られた空気に従い、自分を失う患者たち。
    そこにマックマーフィーという異端児が入り込み、一見ペテン師のような言動を繰り返しながら、自由に振る舞うことの大切さを、言葉ではなく態度で広めていく。自分自身もマックマーフィーを尊敬し慕うブラムデンのような人間だなと感じた。

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    2022年12月04日
  • カッコーの巣の上で

    Posted by ブクログ

    面白いストーリーで、基本的には読みやすかったが、主人公の幻覚みたいなものが入ると、分かりにくい時もあった。
    精神病患者がどんどん元気になっていく様子や、師長の絶対的なボスという描写も良く、魅力的なキャラクターもいたので、読んでいて楽しかった。
    勇気ある1人がいるだけで、集団は変わるものだなと感じた。ラストだけ見るとバッドエンドの様でもあるが、全くそうは感じず、むしろスッキリとした後味さえ感じる。

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    2024年12月07日