【感想・ネタバレ】カッコーの巣の上でのレビュー

あらすじ

体制に抵抗する者たちの鮮烈な冒険譚

精神病院にやってきた本書の主人公ランドル・パトリック・マックマーフィ。彼の性格は騒々しく、乱暴で、陽気で愛情のあふれる、反逆者である。そして、女好きで人生に前向きな戦士でもある。

看護師長ラチェッドの独裁にうんざりしていたマックマーフィは、ラチェッドに反旗を翻した。周りの患者たちも同意し結集していった。

病院の規律を破り、病棟でのギャンブルを盛り上げ、ひそかに女性たちを連れ込みワインを調達するなど、あらゆる場面で自由に振舞った。

最初は戯れとして始まったこの反抗は、すぐに厳しい闘争へと発展する。絶対的権威を背景とする師長ラチェッドと、自身の不屈の意志に従って行動するマックマーフィ。

ラチェッド師長がマックマーフィに対して究極の攻撃を行ったとき、何が起きたか。物語は衝撃的なクライマックスを迎える。

[原題]ONE FLEW OVER THE CUCKOO'S NEST

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Posted by ブクログ

1962年に発行された本ではあるが、この作品の中の病棟を今の日本に置き換えると、どこかしら近い状況があるように感じる。誰かに造られた空気に従い、自分を失う患者たち。
そこにマックマーフィーという異端児が入り込み、一見ペテン師のような言動を繰り返しながら、自由に振る舞うことの大切さを、言葉ではなく態度で広めていく。自分自身もマックマーフィーを尊敬し慕うブラムデンのような人間だなと感じた。

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2022年12月04日

Posted by ブクログ

面白いストーリーで、基本的には読みやすかったが、主人公の幻覚みたいなものが入ると、分かりにくい時もあった。
精神病患者がどんどん元気になっていく様子や、師長の絶対的なボスという描写も良く、魅力的なキャラクターもいたので、読んでいて楽しかった。
勇気ある1人がいるだけで、集団は変わるものだなと感じた。ラストだけ見るとバッドエンドの様でもあるが、全くそうは感じず、むしろスッキリとした後味さえ感じる。

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2024年12月07日

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