石川禎浩のレビュー一覧

  • 中国共産党、その百年
    むちゃくちゃ面白くて勉強になった。

    陳独秀がトップの頃の超初期の共産党のおさらいからモスクワとの距離感の変遷、
    初期は「革新的な価値観を提案してくれるもの」として新派の若者たちからみられていたこと、
    遵义会议で毛沢東の指導的立場が確立したこと、
    共産党が国民党に勝てた理由は徹底した上位下達型の組織...続きを読む
  • 中国共産党、その百年
    中国共産党史研究の第一人者による100年史。

    100年史といっても教科書的ではなく、人民共和国誕生までの叙述や毛沢東のとその周辺の人物描写に力点が置かれている。これは、政権獲得までに形成された毛沢東中心の体制が、その後の党や国家運営に大きな影響を及ぼしていると筆者が考えているため(中国共産党が史料...続きを読む
  • 中国共産党、その百年
    中国共産党の結党から今日までの歴史がわかりやすく書かれている。文化大革命がなぜ起きたのか、そのような事件を起こした毛沢東とは一体どんな人物だったのかがよくわかった。天安門事件の顛末を書いたくだりも興味深かった。
  • 中国共産党、その百年
    解説書的に事実を列挙しているのでなく、物語のようにその時々の空気感を感じさせてくれるのが読んでて面白い。難解ではないが情報量が多く読見終わるのに時間がかかったが、いろいろ考えてさせること、気づきを与えてくれること多かった。
    「私たちに一体どうすればいいのか?」の件は全くその通りと思われ。
    22年2月...続きを読む
  • 中国共産党、その百年
    共産党が如何にして生まれたかを歴史を通じて学べる。初期の共産党の生い立ちを理解したいと思うので有れば、非常に良い本なのではと感じた。
  • 中国共産党、その百年
    正直、私には難しい内容だった。共産党、社会主義国家とは?一枚岩だと思っていた中国の国家としての危うさを感じた。危ういのは主義だけの問題ではないのだろうけど。

    中国は何を恐れているのか。中国を追い込んでいるのは何なのか。

    “体制実現のために流れた血は民主化のために流れる血よりも貴い”

    本国はもと...続きを読む
  • 中国共産党、その百年
    毛沢東末期の硬直化した意思決定システムは権威主義体制において権力移行がいかに難しい問題であるかを示している。1982年に発行停止された毛沢東選集5巻を読んでみたい。