新井平伊のレビュー一覧
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ネタバレ著者はアルツハイマーの世界ではけっこう有名な方のよう。いろいろなことが書かれているので、どこが「18の方法」だったのかはよくわからなかったが、書かれているのは一般的に健康に良いとされていること。認知症になりづらくするためには、やはり基本的な生活習慣をきっちりしなければならないということなのだろう。
本書の最後の方はわりと専門的なことが書いてあり、アルツハイマーの原因と考えられている「脳内のアミロイドβの蓄積」を調べるアミロイドPET検査を早期に行うことにより、より適切な治療が可能であるということは興味深かった。ただ、この検査は実施できる医療機関が限られており、しかも保険適用外なので非常に高額で -
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アルツハイマーを含む認知症の専門医が書いた、脳の仕組みの解説と認知症の予防の方法を記した本。
方法についてはサブタイトルにある通り、18種類を中心に紹介。
本書では、世間でよく話題になる計算ドリルやパズル等のいわゆる「脳トレ」の効果は疑問としていたり、適正睡眠時間は人それぞれなので一概に決められないとよく言われる件についても、最適は6.5~7時間としていたり、酒についても、脳へのダイレクトダメージがある「神経毒」と断じ、物忘れが始まったら、できれば「断酒」が望ましい、加えてWHOのガイドラインではサプリメントは認知症予防の観点からは推奨されない、という事を紹介しているあたりはちょっと驚きであ -
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新井平伊(1953年~)氏は、順天堂大学医学部卒、老年精神医学を専門とする精神科医。同大学医学部附属順天堂越谷病院院長代行等を歴任し、同大学大学院医学研究科精神・行動科学名誉教授。
私は、自らのアラ還入りが近づき、また、コロナ禍の中でこれまでの生活・活動習慣が(主に収縮の方向に)変化を余儀なくされる中で、書店の新刊台にある本書を見て、思わず手に取った。
著者によれば、感染症の克服、血管が関係する病気の治療が進んだこと、がんの治療が進んだことなどによって、体の健康寿命は大幅に伸びた一方で、脳の寿命は必ずしもそれに追いついておらず、厚労省は、高齢者(65歳以上)の認知症患者は、2012年の460万