文春オンライン特集班のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1人の少女がポルノ画像を流出させられ、川に飛び込むまで追い詰められ、行方をくらますほど精神的に崩壊していたのに、先生や学校はまともに取り合ってくれず、隠蔽してしまう。真実は時間が経てば経つほどねじ曲げられていく。本当のことは何なのか。少女の自殺がYouTuberや根拠の無い噂をネットで流す人々といった自殺を面白がるような社会と見て見ぬふりの大人が汚すぎて。爽彩さんがネットに助けを求めていたとしたら、最後はネットにも逃げ場はなかったのではないだろうか。現実も画面上の世界も嫌になってしまったら生きる意味なんてなくなる。第三者委員会の存在を知ったが、隠蔽できるような人達の集まりでは何の解決にもならず
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Posted by ブクログ
評価なんて出来ない…しかしながらこの事件を知って欲しい…だからこの評価です。
この事件を知ってから、風化させないように常に発信してます。毎月寄付もさせてもらってます。この事件は、第三者委員会が立ち上がっても加害者、学校、教育委員会、警察が隠蔽しようとしてます。新たに第三者委員会が尾木ママを筆頭にまた組まれました。今後進展するのを願ってます。お母様の手記はどれだけ一生懸命に母1人で育てたか、どれだけ心優しい子に育ったかがわかります。この事件は人1人亡くなっても…まだ誰も責任を取って無い事を知って欲しいです。私はこの事を知って…絶対に風化させません!! -
Posted by ブクログ
ネタバレとても繊細だった爽彩ちゃんが受けた傷、苦しみ、どんどん追い込まれていった精神状態は想像できないし、わかりようもない。
母子家庭だった爽彩ちゃんのお母様の苦しみも。
母子家庭で中学校に入る前までは快活で、絵を描くことが好きで、「将来は法務省に入って正義の味方でいたい」とよくお母さんに言っていた爽彩ちゃんは、希望していた中学の入試に落ちてしまい、地元のY中学校へと進学。
しかしそのY中学でたくさんの人達に陰湿で、性的な辱めなどの凄惨ないじめを受けた爽彩ちゃんは、先生や学校にも相談して、精神病院に入院したり、苦しんだ末に、どんどん追い込まれていき、旭川の氷点下の極寒の中で日本のとても大切で尊い人材 -
Posted by ブクログ
加害者たちの楽しみと、学校側や教師の保身のために、人権がここまで愚弄され踏みにじられていいものだろうか? 加害者は遊び半分に被害者を弄び、裸の画像をネットに拡散し、公園で小学生も見ている中自慰を強要した。学校側もこれを事実として把握した。にも拘わらず「いじめはなかった」と強弁し続けた。しかし文春の取材で事件が明るみに出るや、ようやく事態の大きさに慌てて教育委員会が第三者委員会を発足し調査をさせることを公表する。しかし、父兄や遺族からの質問には、すべて第三者委員会の調査に任せているといいのがれ一切まともに答えず(学校による父兄への説明会の模様がノーカットで掲載されていて、その様子がよくわかる)、
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Posted by ブクログ
2021/12/01予約 1
真実はどこにあるのか。
学校はどこまで逃げ続けるのか。
爽彩さんが、実際に受けた様々のこと。それを本人が嫌だと辛いと思えば、いじめである。
それだけのことなのに。
そして加害者の親も、この親からこの子あり、と思う。
中学生の頃、いじめにあっていた。これほどではなかったが、でも当時の私は辛かった。担任に相談したら、この本のように、相手に伝えないで、と言ったのに、筒抜け、さらに関係ない人にまで広まっていた。
その後、担任と話はしなくなり、学校は出席日数を満たすためだけに通った。それから人を信じられなくなり、ともだちは作れなかった。
一番楽しいであろう、中学生 -
Posted by ブクログ
ネタバレ私自身も中学生の時にいじめに加担していたことがある
仲間を無視することに同調したり、いじめられていることを見て見ぬふりしたことがある。
今では本当に後悔している。
子供の世界、いや大人の世界でもいじめを完全になくすことは難しいと思う。しかし周りの大人や社会がフォローすればここまでの悲惨なことにはならなかったのではないか、と思わずにいられない。
・いじめを担任に相談したとき。加害者には言わないでと言ったのにもかかわらず、担任はすぐに加害者に話をし、そのあと加害者から呼び出しを受ける。
・被害者の異変に気付き母が担任に何度も相談するも
彼氏とデートと言い相談にのらず、加害者はバカだからいじめ -
Posted by ブクログ
胸糞注意。
自死に至る経緯や虐めの詳細は、既に報道された内容に近いが、自死の後の生徒たちの反応には、本書オリジナルな部分がある。その顛末がモヤモヤする。嘘をついて、罪を押し付けあったり、無かった事にしようとしている。登場人物全員がそんな態度に見えてしまう。一体何が起きていたのか、虐めを虐めとして認めなければ、してしまった事の反省も促せないではないか。
しかし、そこに構造上の別の問題も生じる。私的制裁的な部外者の存在だ。いわゆるネットリンチ、自粛警察みたいな連中がここにも沸く。正義感に駆られての行為は分かるが、デートがあるからと話を聞かなかった先生(擁護するつもりはないが)や嘘まみれの生徒た -
Posted by ブクログ
2021年3月、北海道旭川市で14歳の少女が凍死体で発見された。2月13日の夕方に自宅を出てから1ヶ月以上も行方不明だったが、その日のうちに亡くなりそのまま雪に埋もれたと思われる。彼女は中学に進学してからすぐに凄惨ないじめを受け、PTSDを発症していたという。新聞でこのニュースは知っていたが、本書を読んで驚いた。こんなのいじめじゃない。歴とした犯罪だ。あまりのひどさに怒りで体が震えた。本書は配信記事を再構成したものだが、なぜ彼女が言いなりだったのかは巻末の母の手記を読むまでわからなかった。
内容については不満がある。もともと配信記事だったせいか、同じ内容が繰り返し書かれている箇所がある。資料と