p.96 「いつか…」とか「落ち着いたら…」とか「環境が積もったら…」とか言っててもそれは絶対にやってこない。「いつか」はタイミングよく向こうから歩いたこない。「いつか」が強引に自らの手で手繰り寄せなくては手に入れられない。「いつか」と言っている事は、夢は実現のレールにはならない。今のあなたは未来を作る。誰かに引き上げられたり、運良く遠いところに行けたりはしない。未来を変えるのは、今のあなたのその1歩だ。
p.104 生まれてきたから、とりあえず生きている。その命はそれだけで充分輝いている。それをただ生きているうちに、たくさんの人と出会い、たくさんのものを見て、たくさんの場所には身を運び、それらが1つ少しずつ積み重なって「やってみたいな」と言うものが生まれることがある。それが「夢」と呼ばれるものだと思う。では「夢」と言うものがどのようなものか体験してみよう。そのくらいの楽しく感覚で良い。
p.105 心に余裕のあるものの前にしか最適な夢は現れない。心地よいことを選択して、自分の心に負担をかけない。心に余白を残しておく。物事にはすがって良いタイミングがある。そして力の入っていない開かれた心に、ある日突然本当の答えがやってくる。それを信じて、のびのびと生きていくこと。
p.110 「好きなこと」を趣味にするの、「好きなこと」を仕事にする子新的なるものだ。自分が今やっている仕事、どの瞬間も「好き!」と思えているわけではない。「あー、大変だな」とか「面倒だな」とか思う事はもちろんある。出勤する必要がないとか、組織に属するしがらみがないと言う中はあるけれど、かえって今はいつ休んでいいのかわからない。
でもそこで弱音を吐いたとして、「好きなことでお金をもらってるんだからそれぐらい我慢しないこと言われたら何も言い返せない。「好きなこと」を仕事にできたら、全てが報われて、楽しいままに暮らせるわけではない。「やりたくないことをやって辛いままなら、一生に1度の人生、好きなことをして暮らしていきたい」と思う気持ちはわかるが、好きなことを仕事にしても、違う角度からの辛さを体験することになる。結局、楽な事はこの世に1つもないのだ。
p.122 自分の幸せから手を抜いてはいけない。懸命に生きたとしても全てが報われるわけでは無いけど、幸せだけは要領よく手に入れられるものではない。息詰まるのは、頑張っている証だから。自分が自分の1番の理解者でいられるように。ときにはうんち休ませてあげて、またがんばればいい。一応中で感じる漠然とした不安は、自分の言葉できちんと頭に変換して、答える時間を与えることで、自身の道標を作ってあげる。今の私はどんな時に幸せを感じるのか、今の私に足りないものは何なのか。明確な答えでなくても良い。ぼんやりとしたものを頭の端っこに置いておけば、ふとした時に気づくことができる。
p.147 ダイアログ・イン・ザ・ダーク
照度0の暗闇の中、楽しみながら全盲体験ができる。私と友達、そして何人かの体験者と6人ほどのグループになって、白杖が渡される。
p.153 寂しさは自分の力で乗り越えなくてはならないのだ。人は親しくなればなるほどに、相手にとって助けを求めたくなる。この人ならきっと私を助けてくれるだろうと。でもそれは違う。私たちは結局のところ、1人だ。誰かに救われても私私がその弱さにかけたわけではない。もちろん、そういう関係性が悪いとは言わない。そういう人が近くにいてくれることを大きな歳になるから。でも離れた場所で暮らせ2人にとって、どんなに寂しい時でも自分で自分を支える力がいる。