牛田享宏のレビュー一覧

いつまでも消えない「痛み」の正体

牛田享宏

痛み行動、ものすごく痛そうな顔をする、痛いところをかばう、仕事を休む、社会保障制度に申込む、など痛みから発せられる行動。
痛み行動が深刻化すると慢性疼痛から抜け出しにくくなる。
基本的に痛いというと、人は優しくしてくれるから。痛い状況の中でいいことがあると無意識に行われる(痛くてもいいこともあると学ぶと？という事か？)。医師も家族も振り回されるがどうしてその行動をするようになったのか考える必要がある。患者にすれば自分を守る為の行動。
P55〜

とても腑に落ちた。もちろん痛い。でも私は人に注目してもらいたいのか？

痛みをゼロにしようと考えず、痛みに意識を向けないよう心がける
原因にこだわることをやめ、治らないかもしれないといったん受け入れてみる
薬に頼ることを減らし、痛みがあってもできた体験を記録する
運動することで、筋力がついて痛いところが守られたり、脳内モルヒネが分泌されて痛みを感じにくくなる

認知行動療法よりアクセプタンスアンドコミットメントセラピー(ACT)を大切に、と言う今の主治医と同じ。
そんなこと言っても痛い、でもそれを言っても治らない、１年にいちど検査をして何もなければ自分から行動を変えないといけないとはっきりわかる。信頼できる先生だと思った。

痛みに悩む方、ぜひ読んでみてください。

いつまでも消えない「痛み」の正体

牛田享宏

折に触れて読み返す、痛感の調整に欲しいぐらい。

痛みはスクリーンセーバーのように表れる。
筋トレ後は、３０分以内にタンパク質をしっかりとる。
動かないと、体が固まって、余計に痛くなる。
　動かないと筋肉が萎縮していく。
運動をすると、痛みを抑えるホルモンが出る。
姿勢が痛みに与える影響も大きい。
痛みで神経の性格が変わると、神経の誤作動が起きる。
　プロスタグランジン【炎症性発痛物質】
　下行性疼痛抑制系　【末梢神経から上がってくる痛みを脊髄のところでブッロクするシステム】

「痛み」とは何か

牛田享宏

同新書の「意識はどこからやってくるのか」が議論の広げ方が興味深かったのに比べると、思ったよりは科学的記述が続く内容だった。