中島健太のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
明確な数字、分析でアートのお値段、業界状況がよくわかる。現状がおかしい!と思う人はたくさんいるが、行動してる人はほんの一握り。その一握りの人だ。絵の金額の3割しか作家の取り分がないことは知らなかった。今まで見てきた絵の金額から、画家の年収はじき出すと、もっと買ってあげねば、、と思う。やっぱデッサン大切なんだ、という納得ととにかく毎日描く、と教えられた。
私事ですが有吉宏朗さんの絵をみて心掴まれ、とうとう絵を習いに行っちゃってる。深く物を見るのって素敵だな、と思い続けて自分もやりたくなった。
これぞアートの力。
この絵をどこに飾りたいか、どう見せたいかを考え続けたいけど、毎回その視点が抜けてて手 -
Posted by ブクログ
雑誌に広告が載っていてパワーワードなタイトルに興味を持ち、『ブルーピリオド』で美術熱も高まっていたので試しに購入してみました。
美術界で生きる人向けの本だったらどうしよう…と懸念していましたが、美術に携わる人だけに通じる/向けた内容ではなく、成功に向けてのビジネス的視線から、もしくは美術の受け手(購入者、鑑賞者)としても参考になる話だと感じたので読んでよかったです。
おそらく彼はパイオニアなんだろうな、と思うのでそれゆえに賛否両論集めやすいのかもしれません。出る杭は打たれるような。
ほとんどの話は賛同できましたが、サロンはちょっと私の偏見もあるかもしれませんが受け入れ難かったです。
戦略 -
Posted by ブクログ
著者に関する知識を全く入れずに読んだ。
共感できることが多く書かれていて、その中でも印象に残っているのは大学などの教育機関への批判だ。大学で教鞭を執るものがそもそも売れている画家ではなく、どこか絵を描くこととビジネスを結びつけることが卑しいものだとされているという主張には共感しかない。
少し話は逸れるが、大学で指導される内容が世間一般で求められる能力から乖離し過ぎるという事故は、私の知る限りではファインアートの世界に限らず、建築やその他デザイン分野にも起きているように思う。一般社会で生き抜くために必要な教育かという視座に立つと、いささか視野が狭すぎるように感じた指導が、少なくとも10数年前