犬飼彩乃のレビュー一覧

  • 丸いもののもつ慰め

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    短篇集と知らずに読み始めるという稀に見る失態を冒したが、脳に負荷を与える目的を後付してどうにか通読。状況を放り投げるタイプの作風なのだが、細部への心配りと言葉に対する丁寧な扱いが行き届いているせいか乱暴さを全く感じない。
    不穏や不協和を意識的に編み出しているように読めば読めるが、私にはそうではなく、筆者が描く日常、筆者の目を通して見える、この広い現実世界に起きうる作用や反応が、「一般的な小説内で起こりがちな物事とその展開」より遥かに現実的で切迫しているが故に「身に覚えのある不快さ」に見舞われるという読み心地をすべての短篇で繰り返し感じさせられるということなのではないかと思う。描写のきめ細やかな

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    2026年06月07日
  • インディゴ

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    普段私が本を読む時にどれだけストーリーを重要視しているのか、文章の分かりやすさに頼っているのかを痛感した。
    とても自由な小説で、久しぶりに読む力を鍛えることができた気がする。
    1ミリも理解できなかった。
    でもそれで良いんだと思う。
    文字通り一生に一度の読書体験。

    本来なら沢山調べながら自分なりの結末の解釈をすれば良いのだろうが、なにしろ読んでて楽しいものではないので読む作業をすることしかできなかった。
    あまりの疲労感に眩暈がした。
    500ページ超えの小説を2週間かかけずに読めたことが私にとって何よりの収穫だったかな。

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    2023年01月29日
  • インディゴ

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    自分にとっては「狂ってる」というのは褒め言葉であります。理由は、平凡で顔色伺ってマウントしかすることない凡人よりも、確実に生きることに対して誠実であるし、人生を楽しんでいるだろうし、確実に自分の世界を持っていることです。オーストリアという国は真面目に狂っているという印象なんですが、この作品では作者が実名で主要人物の一人として登場してきます。内容はインディゴ病と名付けられた病気が、周囲の人の体調を狂わせていく話で、もっとその謎について追求するのかと思ったらそうでもなくて。この病気はほんとにあるの?

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    2022年06月11日
  • インディゴ

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    インディゴチルドレンの話。
    インディゴチルドレンはその子供の近くにいる者たちが吐き気,めまい、頭痛に悩まされる。

    なんとなくカズオイシグロの『わたしを離さないで』を連想。オーストリアのまだ若い作家ゼッツのしかけがたくさんあって新しい。

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    2021年11月28日