ウィリアム・G・カーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
世界史の中で、如何にイルミナティが暗躍して世界支配を実現しようとしているか警告を発している作品。
膨大な研究量と、非常にわかりやすい解説で、ヨーロッパの啓蒙主義が如何に欺瞞に満ちているかを改めて認識した。
特に興味深かったのが、ヒットラーについての解説。
悪の権化のイメージの強いヒットラーであるが、この本の中では、世界支配層に挑んだ英雄といった新しいヒッラー像を示してくれた。
プロパガンダで、ものの見え方が180度変わってしまうことは、経験済みであるため非常に興味深く読んだ。
近世のヨーロッパ動乱から現代に至る歴史を改めて見直す意味では、多くの方に読んでいただきたい本です。 -
Posted by ブクログ
こういう形での通史を読むのは初めてであった。私たちが日ごろ学んだり、知っていることが、必ずしも真実ではないということを教えてくれる。あまりにも疑り深くなるのはよくないが、受動的な情報ほどいい加減なものもまたない。真実(の多くを)を知ったがために殺されるなんてことは、世界史はもとい、日本史でも度々みられることなのだから。原書のタイトルにもなっている『Pawns In The Game』は、直訳すればチェスゲームの駒。人それぞれが自分の意志だと思って行動していることが、振り返って気づいてみれば、情報操作されていたものだったなんてことだってある。それを洗脳と呼ぶかどうかは別にしろ、これまで持たなかっ