関かおるのレビュー一覧

  • みずもかえでも

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    自分の未熟さから逃げてばかりの私にとって、それで良いのか!頑張って!と後押ししてくれるようなフレーズがいっぱいで、序盤から涙とメモが止まらなかった。

    自身の犯した過ちと向き合って立ち向かっていく主人公の姿はとてもカッコよく見えた。
    「一生懸命」という言葉、そのものを表しているよう。

    繭生や小峯のように、
    自分のやりたいことを見つけて、それに全力で取り組んで欲しい。
    そういう想いを込めて、姪っ子にプレゼントしよう

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    2025年05月05日
  • みずもかえでも

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    2025.1 ストーリーはありがちだけれど、とにかく勢いがある。グイグイきますね。久しぶりに押されまくりで熱くなりました。

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    2025年02月01日
  • みずもかえでも

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    小説新潮に短編が掲載されていたので、たまたま読んだこの作家さん
    心に入ってくる文章を書かれてたので、賞を取ったこの本を読んでみた。
    写真家、落語家ともに一瞬の刹那を大事にする商売を生き生きと私の手にも匂い、音、ざわめきなどが感じられる内容の本だった。
    一気に読ませてもらいました。

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    2025年06月12日
  • みずもかえでも

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    人生で一度も間違いとか過ちをしなかった人などいない
    それを、素直に謝ることができない人がいることも事実だし、その時は謝ってもその後に誰かに話したくもないなんてよくあることだと思う

    失敗は誰にでもある
    この本は、その失敗を思い起こさせてけっこうえぐってきます

    演芸写真家なんてそんな職業あるんだ、と軽い気持ちで読みましたが
    落語のことも学べて、傷を抉られながらも楽しく読めました

    これがデビュー作…
    次作に期待しちゃう作家さんがまた一人増えましたね

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    2025年04月22日
  • みずもかえでも

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    ネタバレ

    ウェディングカメラマンである主人公が過去に因縁のある女性落語家を担当することになるお話。カメラ、落語、ウェディングという3つの特異な業界について知見を深められた。普段は接点のない専門家たちの誇りと苦悩を感じることができて面白かった。特にウェディング業界は一生に一度のイベントであるため顧客からのクレームや急な予定変更など過酷な側面があると感じた。
    主人公は担当することになった女性落語家の寄席中に写真を無断で撮影してしまった過去をもつ。起こしてしまった問題に対して落語家達からの不相応なほど当たりが強いシーンが多々あり、そこはあまり共感できなかった。一生に一度である結婚式の雰囲気を破壊してしまうかも

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    2025年04月01日
  • みずもかえでも

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    関かおるさんのデビュー作。
    青春&お仕事小説。とても読みやすかったです。

    読んでいて素敵だなと思ったのは、主人公の父親が専業主夫である事を、自然に当たり前のように描いている所。バリバリ働いている母親の出番はほとんど無し。役割が逆なパターンは何度も出くわすので、このパターンは新鮮で斬新に感じました。

    読みやすかったのですが、自分にはいまいち物語に入り込めないような、登場人物に感情移入できないまま終わりました。居心地が悪いような息苦しいような感覚。

    なんでだろう?と考えながら読んでたのですが、終盤くらいに気付きました。主要な登場人物みんな、仕事に潔癖で完璧主義で全身全霊だからだ、と。

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    2025年11月07日
  • みずもかえでも

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    舞台袖から落語家を見ているうち、勝手に手が動いて写真を撮ってしまった主人公。それは、演芸写真家である師匠との約束「演者の許可なく写真を撮らない」を破ることであり、しかしその謝罪もせず、逃げるように師匠のもとを去った。四年後、彼女は会社に属して、ウエディングフォトを撮っている。演芸写真への思いには蓋をして、主役であるお客様、会社の言いなりの彼女に、新人のアルバイトは「いい写真を撮るより、トラブル回避っすか」と、たてつく。彼にはウエディングフォトを撮りたいという、情熱がある。

    落語の世界に導いたお父さんの病気、あの日、勝手に写真を撮ってしまった落語家との最悪な再会、それから師匠の病気、アルバイト

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    2025年08月01日
  • みずもかえでも

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    うーん……。
    これは……、若者の成長物語&お仕事小説、としてよりは、芸術を追い求める人たちのお話として読むと、より味わい深いのかもなぁ、という読後感でした。


    <あらすじ>
    主人公・宮本繭生(まゆう)はカメラマン。
    父親に連れられて高座にハマり、落語家の写真を撮る演芸写真家を目指していたが、師匠からの決まりごとを破り、咄家が高座にあがっている最中に了承を得ずに写真を撮ってしまった。
    己の大失態に怯え、誰にも謝罪せず逃げた繭生は、その後ウェディングカメラマンとなるが、仕事にヤル気も誠意もなかった。
    そんなとき、繭生が失態した相手、咄家のみず帆が結婚式の打ち合わせにやってきて、写真撮影を拒絶され

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    2025年06月05日
  • みずもかえでも

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    ネタバレ

    落語を見に行ったことがないのでよくわからないが、この本を読むとちょっと興味が出てくる。主人公のお父さんの没頭が熱く、その思いに娘が一瞬一瞬を切り取りたいと写真家を目指すのだけど、なかなかその世界は厳しい。
    この本は勢いで読むのがいい。深く考えず読んだそのまま鵜呑みすると面白い。引っ掛かりがないわけではないが伏線もなくどストレートな物語なので気持ちよく読めた。表紙絵だけがクセがあるタッチなのでその印象が登場人物を食ってしまっているのでそのままの姿かたちがしゃべって行動しているよう想像してしまい全体が漫画チックになってしまった。

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    2025年04月22日
  • みずもかえでも

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    最初からずっと勢いがあってやってはいけないことをやった時、責められた時、目を背けてきたことを不意に突きつけられた時の描写がリアルでしかも何度もあるしなかなか心臓に悪かった。

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    2025年04月15日
  • みずもかえでも

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    私はどうありたいかよりもどうあるべきかを優先してしまう性格なので、登場人物たちの芯の部分が眩しくて羨ましかった。女性噺家、視力を失った父、発達障害のアルバイト、多数である鉤括弧付の普通たちから外側に置かれても、自分に蓋をして弁える必要などどこにもない。

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    2024年12月07日