みずもかえでも

みずもかえでも

1,925円 (税込)

9pt

第15回 小説 野性時代 新人賞 受賞作!
落語好きの父に連れられ寄席に通うなか「演芸写真家」という仕事を知った宮本繭生は、真嶋光一に弟子入りを願い出る。真嶋は「遅刻をしないこと」「演者の許可なく写真を撮らないこと」を条件に聞き入れるが、ある日、繭生は高まる衝動を抑えきれず、落語家・楓家みず帆の高座中にシャッターを切ってしまう。繭生は規則を犯したことを隠したまま演芸写真家の道を諦める。あれから4年。ウエディングフォトスタジオに勤務する繭生のもとに現れたのは、あのみず帆だった……。

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みずもかえでも のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    自分の未熟さから逃げてばかりの私にとって、それで良いのか!頑張って!と後押ししてくれるようなフレーズがいっぱいで、序盤から涙とメモが止まらなかった。

    自身の犯した過ちと向き合って立ち向かっていく主人公の姿はとてもカッコよく見えた。
    「一生懸命」という言葉、そのものを表しているよう。

    繭生や小峯の

    0
    2025年05月05日

    Posted by ブクログ

    2025.1 ストーリーはありがちだけれど、とにかく勢いがある。グイグイきますね。久しぶりに押されまくりで熱くなりました。

    0
    2025年02月01日

    Posted by ブクログ

    小説新潮に短編が掲載されていたので、たまたま読んだこの作家さん
    心に入ってくる文章を書かれてたので、賞を取ったこの本を読んでみた。
    写真家、落語家ともに一瞬の刹那を大事にする商売を生き生きと私の手にも匂い、音、ざわめきなどが感じられる内容の本だった。
    一気に読ませてもらいました。

    0
    2025年06月12日

    Posted by ブクログ

    人生で一度も間違いとか過ちをしなかった人などいない
    それを、素直に謝ることができない人がいることも事実だし、その時は謝ってもその後に誰かに話したくもないなんてよくあることだと思う

    失敗は誰にでもある
    この本は、その失敗を思い起こさせてけっこうえぐってきます

    演芸写真家なんてそんな職業あるんだ、と

    0
    2025年04月22日

    Posted by ブクログ

    関かおるさんのデビュー作。
    青春&お仕事小説。とても読みやすかったです。

    読んでいて素敵だなと思ったのは、主人公の父親が専業主夫である事を、自然に当たり前のように描いている所。バリバリ働いている母親の出番はほとんど無し。役割が逆なパターンは何度も出くわすので、このパターンは新鮮で斬新に感じ

    0
    2025年11月07日

    Posted by ブクログ

    舞台袖から落語家を見ているうち、勝手に手が動いて写真を撮ってしまった主人公。それは、演芸写真家である師匠との約束「演者の許可なく写真を撮らない」を破ることであり、しかしその謝罪もせず、逃げるように師匠のもとを去った。四年後、彼女は会社に属して、ウエディングフォトを撮っている。演芸写真への思いには蓋を

    0
    2025年08月01日

    Posted by ブクログ

    うーん……。
    これは……、若者の成長物語&お仕事小説、としてよりは、芸術を追い求める人たちのお話として読むと、より味わい深いのかもなぁ、という読後感でした。


    <あらすじ>
    主人公・宮本繭生(まゆう)はカメラマン。
    父親に連れられて高座にハマり、落語家の写真を撮る演芸写真家を目指していたが、師匠か

    0
    2025年06月05日

    Posted by ブクログ

    最初からずっと勢いがあってやってはいけないことをやった時、責められた時、目を背けてきたことを不意に突きつけられた時の描写がリアルでしかも何度もあるしなかなか心臓に悪かった。

    0
    2025年04月15日

    Posted by ブクログ

    私はどうありたいかよりもどうあるべきかを優先してしまう性格なので、登場人物たちの芯の部分が眩しくて羨ましかった。女性噺家、視力を失った父、発達障害のアルバイト、多数である鉤括弧付の普通たちから外側に置かれても、自分に蓋をして弁える必要などどこにもない。

    0
    2024年12月07日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ウェディングカメラマンである主人公が過去に因縁のある女性落語家を担当することになるお話。カメラ、落語、ウェディングという3つの特異な業界について知見を深められた。普段は接点のない専門家たちの誇りと苦悩を感じることができて面白かった。特にウェディング業界は一生に一度のイベントであるため顧客からのクレー

    0
    2025年04月01日

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