一般社団法人日本児童文芸家協会のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ文庫シリーズの2作品目だが、正直、「感動」文庫というよりも「SF」文庫と言った方が相応しいかもしれない。「新しい旅」「突然の雨にご用心」「あの横顔を追いかけて」は近未来の話と、時代逆行だ。「紫の小箱」は最後、母親との和解があれば感動できたかもしれないが、それがなかった。「しゃこしゃこ踊りの約束」「みつあみ」「よっていっきゃんせ」は死別がテーマになっていて、そこから立ち直るというストーリーだが、「しゃこしゃこ踊りの約束」「よっていっきゃんせ」は地方の言葉や風俗がイキイキと描かれている。「あの横顔を追いかけては」少々わかりづらかったが、繊細な文体に静かな風景を感じた。「冒険をはじめる朝」は表現に配
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Posted by ブクログ
ネタバレ今、流行りの「不思議なお店」から始まる短編集。怪談話が中心。やはり子供向けというのがあるから、おどろおどろしさは軽減されている。「雨の日の妹」は妹だと思っていた存在が人ならざるモノで、霊能者(または拝み屋?)だった祖母の作った呪具で助けられたというもの。次の「ダムに沈む村」は立ち退きの迫られた村で育った青年が、最後の最後に子供達と共に帰省したという切ない話。「本に挟まれた約束」「君への警告」は不注意や傲慢さから人ならざるモノに制裁を加えられた。「百物語の夜」「悲鳴橋」は人ならず存在に飲まれてしまう。「にんじん」「悪魔は微笑む」は生きている人間の恐ろしさだ。「ずっとつけててね」は花江は人間の恐ろ
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