印象に残ったのは、いくつかのホルモンと老化との関係です。なかでも成長ホルモンは、若さや成長を支えるものなので、多いほどよいように思えます。しかし本書では、成長を促す働きが強いことが、必ずしも長寿につながるわけではないことが示されており、意外で興味深い点でした。
長寿者に見られる特徴が、そのまま長寿の原因であるとは限りません。遺伝的背景や生活環境、ほかの代謝経路なども関係している可能性があります。そのため、一つのホルモンだけで老化を説明するのではなく、生体全体の仕組みとして考えることが重要だと思いました。