エイミー・ウィッティングのレビュー一覧

  • わたしはイザベル

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    母親に愛されず、ずっといい子を演じてきたイザベル。本を読むこと、物語を書くことが大好きなのに、ずっとその気持ちを押し殺して生きている。ある時、文学部の学生達と知り合ったことで、忘れかけていた「物語が好き」という気持ちを思い出し、いい子を演じない素の自分を思い出していく。

    子どもの頃に好きだったものを思い出すことは、本来の自分に帰ることなのだと教えてくれる物語。

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    2020年02月11日
  • わたしはイザベル

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    この物語が書かれたのは1974年らしく、40年近くの時を経て、今、この物語に出会えたことがほとんど奇跡のようで、翻訳してくださったかた、出版してくださった方々へ感謝の気持ちでいっぱいです。

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    2017年05月22日
  • わたしはイザベル

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    カエルがおなかを解剖されるみたいに
    親に虐待されて傷ついた子どもの心を
    丁寧に綿密にほぐしているような小説。

    わたしが感じてたのはこういうことだったのか!ってこの本を読んで気づく人も多いのでは。

    そうなの。
    だからあなたは間違ってなんかいないし
    誰の目も気にせず
    自由に生きられるのよ。

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    2017年03月27日
  • わたしはイザベル

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    同じきょうだいのはずなのに、明らかに差別されるのってどんな気持ちだろうか。誕生日を喜べない人生なんて……。STAMPBOOKSは結構好きなYAシリーズだけれど、こちらは個人的にはあまりはまらず。私が妹だからなのかも。

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    2022年03月16日
  • わたしはイザベル

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    『アラスカを追いかけて』と比べると、純文学だなあ、と思う。物語を楽しみたい人には『アラスカ』の方が面白いだろう。
    これは、母から虐待を受け、大人になっても社会に馴染めない女性が、「書く」ということに、つまり自分が本当にやりたいことを見つけるまでの物語。読み物として面白くしようとするなら、もっと虐待部分を繰り返したり、大学生と交流する中には恋愛を盛り込んでも良かったが、著者は面白くしようとは思っていない。「書く」ということを発見した、自分を取り返した、苦いよろこびに至る道を書きたかったのだ。
    YAとして出版されているので、10代向けに書かれた青春ものを期待すると、違和感があると思う。大人が、中高

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    2017年06月10日
  • わたしはイザベル

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    神経症の母親に嫌われ、言われない怒りの対象となり、母のお気に入りだった姉といつも差別されていたイザベル。
    自由に表現する事を押さえて暮らしていた。
    父母の死により、一人で生きていくことになり初めて解放される。
    しかし、好きな本を存分に読み自由なはずの生活、知り合った大学生たちとの交流でも違和感を感じ続けるイザベル。
    知人の突然の死をきっかけに再び訪れた自分の祖だった町で、真の自分の欲していたこととその才能に気づく。

    母親の呪縛の深さに恐ろしさすら覚える。
    最後は解き放されるイザベルではあるが、読後もその呪縛の深さが怖かった。

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    2017年01月02日