兼安暁のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
60分でわかる! DX 最前線
著:兼安 暁
2020年経済産業省からのDXレポート の中間とりまとめの中で、日本の企業のDXはほとんど進んでいないことが報告された。この結果を見て、「わが社もDXは進んでいないが、他社も同じか」と安心してしまってはいけない。経済産業省が危機感を感じているのは、そうして企業は間違いなく国際競争に敗れ、10年後には存在していない可能性が高い。
本書の構成は以下の8章から構成されている。
①DXの最新状況
②DXの基礎知識
③ビジネスモデルの変革
④DXによる新規事業の開発
⑤DXによる既存事業の変革
⑥業種ごとのDXによる変革
⑦DXを進めるためのステップと事例
⑧DXの今後の展望
私を含め多くの企業や属する個人は誤った解釈を正すことから始めないといけないかもしれない。
DXと思って対応していることは所詮目の前のことのIT化にすぎないこと。DXによって他社より優位性を持つのでなく、対応できなければ淘汰されてしまうということ。DXにより今の事業の延長線上で顧客への価値提供を探すのではなく、延長線上にはない。イノベーションを超えたフィールドで価値提供の必要性が求められることもあるということ。既得権益を意識するのは自社内であり、レガシーシステムに対しては毅然たる未来志向で臨まなければ、自社の未来はないということ。
どれが正解かはわからない。体系的にまとめられた本書からは60分で非常に多くのことを学ぶことができる。そしてそれ以上に危機感を感じることで学ぶべき、今わかっていないことが山ほどわかった。
気づきを与えてくれる一冊。自社の未来を守るには一筋縄ではいかず、確固たる強い気持ちで、今のみならず、長期軸でリスクを許容しながら対応するということが求められる。
バラ色の未来を創造するには、まずはいばらの道を踏みしめる必要がある。 -
Posted by ブクログ
ちょっとちゃっちい本の表紙なので、敬遠していたのですが、
ある人がこの本を勧めていて、読んでみるととても面白い本でした。
(見た目に騙されたら、アカンなぁ。。)
2019年時点でのテクノロジー社会の見通しを分かりやすく書いてくれている本で、
こういった本は、賞味期限があるのですが、現時点でもたくさんの学びが得られる本だと思います。
特定の産業にフォーカスするのではなく、
産業ごとに俯瞰して書かれているのが特に良い。
というのも、この本の後半にも書かれているのですが、
複数の変化が産業を飛び越えて、影響を及ぼし合うことになる可能性が高いからです。
今までは、自分の所属する産業の変化に気を付けていればよかったのが、
自分とは関係のない産業の変化に対しても、
今後ある程度はトレンドを追っておく必要が出てきそうです。
「自分の所属する産業・ビジネスが
今後、ディスラプト(破壊)されていく」なんて言われると、
誰もが気を悪くしそうですが、
タブーを超えたぶっちゃけトークが本の中に詰まっています。
個人として、会社として、生き残るためにも、
早い内に読むことをお勧めする本です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ買った頃にはまだAIが浸透し始めだったけど、今やすごい勢いなのは誰の目にも明らか。DXのことを何もわかっていなかったので、とっかかりに読むには短くまとまっていてわかりやすかった。例も豊富。
デジタルトランスフォーメーションは単なるIT化ではなくデジタル化によるビジネスモデルの変革。
DXの例
・QRコードからメニュー注文
・AI自動交通管制システム
・Uber
・Airbnb
・AIによる画像検品
日本は海外に遅れをとっている。手作業中心のレガシーシステムのせい。
既存事業をDXするか、思い切って未来を見据えた新規事業を立ち上げるか?後者の方が爆発力がある。
自社の資産を活かしてアイデンティティを変える。例:ディズニーと提携したApple、クリーンエネルギーのテスラ
プラットフォームビジネス…サービスの場を提供する。強い。
マーケティングオートメーション…営業のデジタル化。足跡分析やチャットボット
各業種におけるDX例
農業…GPSで生育監視、自動散水
広告…AIエージェントが情報をより抜き、弾かれてしまうかも。スマートグラス(これははやらない気がする)
小売業…ネット販売。店舗では体験、試着。無人店舗。
DX化を進めるためのステップ
時代の流れを理解して、これからの予測をできるだけリアルに想像する。能力を手に入れるために事業提携も考える。固定費や資産を軽くする意識。顧客も知らないものはわからないので全て鵜呑みにしない。アジャイル開発、MVP(コンセプト・プロトタイプを見せてフィードバックを得る)の開発
観光業についてのヒントが欲しかったからそこは残念。 -
Posted by ブクログ
ネタバレdx本。イラスト事例でわかりやすく紹介してくれているが、ディスラプションを悪いことのように記載している点や、ファイナンスの観点で誤解を生じる記載がある部分は気になる。瑣末だがユニコーンとデカコーンの定義は桁が一つちがう。
文章を読まなくてもイラストで理解が進む点は非常に良い。かつ、各概念を端的に表現してくれている点もよい。
メモ
・ブロックチェーンの課題
当事者同士の合意がないと始まらない
クリティカルマスに達さないと普及しない。手間の発生のため
取引の中身を公開したくない
現物とブロックチェーン上の情報の整合性をどうするか
・デジタルツインの特徴
コネクティビティ 現実とリアルタイム接続
ホモジェニゼーション 標準モデルのデジタル保存
プログラムの自動更新とスマート化 実物調整
デジタルトレース 原因分析改善点示唆
モジュール化 モジュール単位でのシミュレーション
・デジタルツインとは3dデータ+センサデータ
・AR VRの今後の進化
ワイヤレス化&モバイル化
広視野ARディスプレイ
ミラーワールドの実現
5Gモバイルデバイスによる映像遅延解消
目の動きと表情による自然なコミュニケーション
・iotとはセンサー+通信
・デジタル医療
・間も無くディスラプトされる産業
自動車産業
火力発電と電力業界
小売流通業
スマホ関連
銀行
・伸びていく産業
長寿美容産業
都市農業、細胞農業
宇宙産業
ARVR産業
スペーシャルウェブ産業
エンターテイメント産業
教育、コーチング、スピリチュアル産業
モビリティ産業
SDGS
・テクノロジーがもたらす6つの変化
非物質化
民主化
無料化
ディスラプティブ
水面下の成長
デジタル化
・デジタル化を考えていくために
世の中の変化の先を知る
自社の未来を脅かす可能性を洗い出す
未来を予想し、今はない課題を想像する
解決のためのリソース、延長線の何が使えるか
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Posted by ブクログ
ネタバレ19年秋時点の日本における各産業別の「DX状況」が簡潔に手描きイラストで解説されている。
「DX状況」とは、デジタル化によって生み出された商品・サービスと、その事例が産業全体に及ぼす影響と、今後の発展の方向性までを指す。ヘルスケア、農業、自動車、宇宙、VR/AR、エンタメ、教育、SDGsなど多岐にわたる(だけにザックリとはしている)。
筆者によると「変化の本質」は、以下のフェーズで捉えると見えやすいという。
①デジタル化
②水面下の成長
③ディスラプティブ
④無料化
⑤非物質化
モノや枠といった制約がサービスやソフトウェアに吸収されること
⑥民主化
政府や大企業、富裕層らによる独占が崩れ、誰もがアクセスできるようになること
市場における競争のゲームのルールは既に変わった。資金調達の方法が分散化した。優秀な人から働き方もどこかに所属するよりプロジェクト毎のチームプレーに移行している。日本国内への依存度も優秀な人から減らしている。パラダイムシフトの波に乗るボードに乗って挑戦し続けよう。 -
Posted by ブクログ
資料としてとても良い本です。ニュースで読みかじって中途半端に蓄積されたDXの知識がとてもよく整理できる。
いつも残念に思うのは、デジタルテクノロジーに目をキラキラ輝かせて語れる人は、多くはエンジニア出身で専門スキルにマウントした若い時代を過ごし、死ぬまで戦い続けるぞというタイプの人ばかりだということだ。この本もSDGSにとりあえず最後触れているがその哲学の中にはいない。テクノロジーが貧困を解決することなんか全く期待しちゃいないだろう。テクノロジーは手段ではなくこの本にとっては目的なのだから。資本主義だからしゃあない、なんなら共産主義か?と展開する。コーチングやスピリチュアル業界はこれからくるぞ、なぜなら変化の激しい社会で人々は疲れ果てるからという展開にも、おいおいそれならなんのためのテクノロジーなんだと突っ込まざるにいられない。
テクノロジーを語り、同時にテクノロジーと生かし合う新しい資本主義を語れる人を本当の知者というんだろう。そういう本を書ける人はまだまだ少数だ。 -
Posted by ブクログ
今後のDX、IT化の主流な動向がまとめられている
第6章 変化な本質
すべては、ムーアの本則から始まっている
テクノロジーがもたらす6つの変化
デジタル化 Digitized
水面下の成長 Deceptive
ディスラプティブ Disruptive
無料化 Demonetized
非物質化 Dematerialized
民主化 Democratized
右肩上りで成長する企業は負け組
これからの時代は、10倍以上の成長率がなくては生き残れない
第7章 企業・個人のDX生き残り策
ゲームのルールが変わっていることを知る
資金調達の方法が変わった(アイデアに投資家が出資)
すべては無料になっていく
日本を市場にしていたら生き残れない
雇用の終焉