高遠菜穂子のレビュー一覧

  • 命に国境はない 紛争地イラクで考える戦争と平和

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    2004年、イラクのファルージャで人質となった高遠菜穂子さんの著書。イラク戦争の経緯と今に至るまでの報復の連鎖が分かりやすく語られている。高遠さんを拘束した地元の武装勢力の人々との会話を読むと、自己責任論でバッシングする日本人より遥かに人間性がある気がする。著者が語るように、武装勢力には殺されず、武器を持たない同胞に殺された、という感じ。
    全部アメリカの言いがかりが悪いんじゃないか、という気がしてくる。そしてそれに乗っかるだけで検証しない日本。情報鎖国の日本。日本人には、軍事大国となりはてた日本の姿が見えていない。報道されず、知らない人々。イラク戦争を知らない若い世代は、一昔前よりも戦争を身近

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    2020年05月09日
  • 命に国境はない 紛争地イラクで考える戦争と平和

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    ネタバレ

    あんなに「自己責任」と責められたのに・・・
    ほんとにしっかりした思いを持ってイラクにかかわっていらっしゃる。
    「自衛隊」という言葉がなくて所詮、「軍隊」だととらえられる。
    長い間、平和の国、軍隊を持たない国と思われていた日本が一瞬でそうじゃなかったと思う絶望感、支援に入っていた人々はほんとにつらかっただろう・・・
    ISがなぜ生まれたか、そのあたりもわかりやすかったし、今も地獄にあるイラクの人々になにができるのだろうか・・・
    深く考えなければと思う。

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    2020年02月09日
  • 戦争と平和 それでもイラク人を嫌いになれない

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    「イラク人質3人」の著作を読んだ中の最後。3人の中で一番現地に詳しく、イラク人とコミュニケーションを取れた人物だったが、当時のマスコミからは執拗なバッシングを受けた。
     3人とも人質となっている間の描写はほぼ似通っており、3人ともが誇張をせずにそれぞれの視点で目の前の出来事に驚き、絶望し、希望を捨てないように祈った日々のことを正確に理解することができるだろう。
     「人質救出」のために現地に向かった政治家と官僚、警察の人々などの発する言葉は、当時の国内の「世論」によって裏付けられた常識的な言葉だった。しかし、人質側で流れた時間とその間の感情を追体験した後ではもはや「常識」とはなりえない感じを受け

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    2014年09月05日
  • 戦争と平和 それでもイラク人を嫌いになれない

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    僕は著者の講演会に参加して、彼女の現地での活動に大変興味を持ちました。そして、購入したのがこの本です。拉致問題の真相も語られていますが、僕は何よりもイラクでのストリートチルドレン支援の取り組みに大変感銘しました。

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    2009年10月04日