〈要約〉
自分の弱みは、場所や立場、誰と接するかによって、強みに変わる。生まれ持った持ち味を、正しいポジションで発揮すれば、ダメな自分が武器に変わる。
得意なこととは、無理なく続けられて、やりながら自分が成長できることである。
「あれもこれもやらなくては」と色々なことに手を出していると、本来やるべきことをおろそかになり、自分の勝ち方を見つけることはできない。
そして自分の持ち味を良い方向に発揮する場や環境を整備することが大切である。
どんな人を相手に仕事をするか?どういった時に失敗するか?能力を発揮したのはどんな状況か?組織の中での自分の求められるポジションはどこか?自分のような強みを活かしている人はいるか?…それは、自分を取り巻く構造を理解し、どこで自分が輝けるかを探すことである。
また、重要なのは、自分のなかに、達成したい目標や提供したい価値といった「内なる思い」に従うことである。自分の内なる思いに従わなければ、それを継続することは非常に難しいからである。
〈本文の切り抜き〉
p33,34凄腕PRマンとして活躍するAさん…略…生まれつき体が弱く、長時間の実務ができないという弱みを抱えていました。…略…「だから僕は最小限の努力で最大の結果を出す方法をいつも考える。身体的にできないことは絶対に一生できない。…略…ビジネスの世界では、戦略次第でできないことができるようになる」
p82「自分はどんなものに興味を持つか。」という傾向だけは知っておいた方がいい。興味が湧くものほど能動的に情報を取りに行こうとするので、成功イメージを高い解像度で描けるからです。
p93究極とも言えるマインドセット法は「どうせみんな死ぬのに、なんで落ち込まなきゃいけないんだ」という考え方です。
p117「これうまくいかない」「これはうまくいく」というトライアンドエラーを繰り返し、世の中のニーズとのマッチ具合を確かめていきます。もちろん、そのトライアンドエラーは短ければ短いほどいいです。
p123優秀なビジネスパーソンが、転職先でも結果を残すのと同じことです。彼らは会社という舞台を変えても自分らしく価値を発揮できます。
p125一度自分の強みを認識してポジションを確立すると、それ以降の人生でも活躍する型が得られるのです。
p134必敗パターンは、自分を知る上で最良の教材になります。