シェリル・ウーダンのレビュー一覧

  • 絶望死 労働者階級の命を奪う「病」

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    オレゴン州ヤムヒルの育った著者が全米50州をアメリカの貧困、病、薬物中毒をルポ。
    「経済自体は問題ではなかった。景気は良かった。アメリカ経済は5倍に成長し、企業利益は10倍に増えた。わずか2000年からでも、アメリカの個人資産の総額は46兆ドル増えている。だがこれは、ジェフ・ベゾスがバーに足を踏み入れた途端、そこにいる酔っ払いの平均純資産額が数十奥ドル跳ね上がると言ってるようなもの」「私たちは地球上で最もひどい貧困を抱える最も富める国なのです。アメリカのような貧困もしくは、それと同様のレベルの貧困を抱える先進産業社会は他に見当たりません。そのため、貧困を個人の問題とする説ーアメリカで大多数の人

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    2025年01月27日
  • 絶望死 労働者階級の命を奪う「病」

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    ネタバレ

    ちまたで最近聞く「親ガチャ」という言葉を思い出しました。(好きな言葉ではありませんが)
    自分も子供の頃は「どうしてこの人が親なのか」とか「何でこんな家に産まれたのか」などとよく考えたものでした。(しかしここに出てくる子供たちやかつて子供だった人よりは自分は数倍も恵まれていました)
    確かにどういう家に産まれたのかや、産まれ順、裕福であるかどうかにかなり左右される育ちによりその人の人生の大部分が決まってしまうというのはあると思います。
    どういう人やチャンスに廻り合い、それを活かしていけるか、個人ではどうにもできない事情も大きいとも思います。
    最終章で語られるアンというジャーナリストがある出会いによ

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    2021年09月23日
  • 絶望死 労働者階級の命を奪う「病」

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    ネタバレ

    アメリカにおける、貧困という社会問題を、著者の育った町の同級生の友人家族の崩壊を例に、考えてゆくという構成となっている。分かりやすい視点であり、翻訳も良いので、よくわかる。問題点は、多くのリベラルの著者と共通していて、新しさはないのだが、説得力に富む文章となっている。

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    2021年08月25日