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米国で急増する「絶望死」。労働者階級を死に追いやる正体とは何か? 全米50州各地で、職を失い貧困にあえぎ生きる望みをなくした人々の実態を、ピュリツァー賞を2度受賞した著者がリポート。格差と分断が進むアメリカの窮状に迫る。
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Posted by ブクログ
オレゴン州ヤムヒルの育った著者が全米50州をアメリカの貧困、病、薬物中毒をルポ。 「経済自体は問題ではなかった。景気は良かった。アメリカ経済は5倍に成長し、企業利益は10倍に増えた。わずか2000年からでも、アメリカの個人資産の総額は46兆ドル増えている。だがこれは、ジェフ・ベゾスがバーに足を踏み入...続きを読むれた途端、そこにいる酔っ払いの平均純資産額が数十奥ドル跳ね上がると言ってるようなもの」「私たちは地球上で最もひどい貧困を抱える最も富める国なのです。アメリカのような貧困もしくは、それと同様のレベルの貧困を抱える先進産業社会は他に見当たりません。そのため、貧困を個人の問題とする説ーアメリカで大多数の人が貧困に喘いだでいるのは、彼らのおこないによるものだーを受け入れるなら、アメリカ人という種族に何か異常なほどの欠陥があるという考えも受け入れなければなりません。私はそうは思いません。貧困を招いた数々の決断があったと思いますが、そのすべてを貧困者だけが下したわけではありません」
ちまたで最近聞く「親ガチャ」という言葉を思い出しました。(好きな言葉ではありませんが) 自分も子供の頃は「どうしてこの人が親なのか」とか「何でこんな家に産まれたのか」などとよく考えたものでした。(しかしここに出てくる子供たちやかつて子供だった人よりは自分は数倍も恵まれていました) 確かにどういう家に...続きを読む産まれたのかや、産まれ順、裕福であるかどうかにかなり左右される育ちによりその人の人生の大部分が決まってしまうというのはあると思います。 どういう人やチャンスに廻り合い、それを活かしていけるか、個人ではどうにもできない事情も大きいとも思います。 最終章で語られるアンというジャーナリストがある出会いにより人生を大きく変えるきっかけを得たエピソードは、自分にも似た体験がありとても心を揺さぶられました。 同じ章に「運任せ、つまり誕生の宝くじだった」という言葉がありますが、誕生の事情の如何に関わらず生きたい人生を選べる社会であればいいのにとつくづく思います。日本であれアメリカであれ、そういう社会には程遠く今のところ実現できると思える希望を抱くには至りませんでした。 アメリカの医療事情も衝撃でした。
アメリカにおける、貧困という社会問題を、著者の育った町の同級生の友人家族の崩壊を例に、考えてゆくという構成となっている。分かりやすい視点であり、翻訳も良いので、よくわかる。問題点は、多くのリベラルの著者と共通していて、新しさはないのだが、説得力に富む文章となっている。
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