牧野智和のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『日常に侵入する自己啓発』が気になっていた牧野智和さんが新書を出したということで読んでみた。自己や自意識のあり方と「物語」の関わりについて考えていきたいと思っていた最近の関心と重なる部分も多く、参照したい文献を整理して知ることができてとても良かったです。
ただ、ちょうど若い人とか社会学に慣れてない方向けの入門書を探していたこともあってちょうど良いかなと思って読み進めた方の期待から少し違ったかな。ちょっとこれはちくまプリマーにしては難しすぎるのでは…!あとがきに筒井淳也さんの『社会を知るためには』も意識してお書きになったと述べられていたけど、最初の一冊にはやはり筒井さんの方をおすすめしたい。その -
Posted by ブクログ
本書は、現代社会における「自分らしさ」「成長」「アイデンティティ」のつくられ方を、フーコーやベック、エリオットなどの議論を通して問い直す一冊。読み進める中で、私自身、社会から与えられる“こうあるべき”というイメージに気づかぬうちに影響されていたことを実感した。特に、自己啓発書が内面まで技術化し、“自分らしさ”すら市場化されているという指摘は非常に刺さった。
また、語られない失敗や未完の経験をどう抱えるかというテーマも印象的。SNSでは成長や成功が語られがちだが、意味づけられないままの経験も自己の大切な一部であるという視点は新鮮だった。
全体として、本書は「社会に流されず、自分の軸を持つため -
Posted by ブクログ
著者の経験について、このように書かれていた
「まず、中高生の時に流行っていた音楽を通して、ありのままの自分、自分らしく、自分を信じてという歌詞に慣れ親しんできました。また、就職活動の時に、自己分析やそれにもとづいた自己PRというものに、取り組まねばならない状況に直面した最初の方の世代でした。そして、本や雑誌、広告などを通じて、○○力を高めようといった自己啓発的な物言いを年々目にするようになり、書店では自己啓発書が占める面積が増えていることを感じていた。」
そこで著者は「この状況はどのようにして表れて、私たちはどのような「自己」であることを求められているのか、研究に進んだという。
まさに自