ピエテル・ニィストレームのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
この作品の不思議なタイトルを見て、不思議に思ったので、まずはネットで検索してみたのだが、『死ぬまでにしたい100のこと』『死ぬまでにしたい10のこと』がヒット。ミステリーではないみたいだが、ドラマ化されたり、推奨行為として実践されたりしているようである。本書を読むまで、死ぬまでにしたいことのリストアップをぼくはちなみに考えたことすらない。
でもこの物語の少女は、『死ぬまでにしたい3つのこと』のタトゥーを片腕に入れてから、しっかりと行方不明になってしまったそうである。本書のこのタイトルが気になる方は、その意味ではぼくの疑問に回答が得られたや否やを、読むことで探り当てて頂きたい。
個人 -
Posted by ブクログ
スウェーデンのミステリー作品。
大企業の社長令嬢が失踪し10年の月日がたちほぼ迷宮入り。その少女の腕には特徴的なタトゥーがあった。そして同じタトゥーを入れた少女の死が判明。その捜査に関わることになったのは、元FBIのオトリ捜査官で、今はスウェーデンの県警の刑事。
スウェーデン、ミステリー、タトゥー、大企業というと、もうスティーグ・ラーソンの「ミレニアム」シリーズを彷彿させるキーワードばかり。複雑な人間関係と過去の沿うさ記録に丹念にあたる内容もあったりと、読んでて似てるなあと思わずはいられなかった。
大きな違いと言えば、本作の主人公たる探偵役はアメリカ育ちの設定。なのでウエスタンヒーローのような -
Posted by ブクログ
スウェーデンを代表する企業の社長令嬢が大量の血痕を残して失踪した。
少女は腕に3つのチェックボックスのタトゥーを入れ、直前に最後の1つを埋めていた。
10代の少年が容疑者に浮上したものの遺体は発見されず、未解決のまま時が過ぎた10年後、同じタトゥーを入れた少女の死が判明する。
ある事情から素性を隠し再捜査に加わったFBI捜査官ジョンは、事件の深い闇に囚われていき……。
自己啓発本のようなタイトルだが、もちろん違う。相変わらずスウェーデンのミステリの紹介は止むことがない。この作品もなかなかのページターナーで一気読み。続編もでているが、翻訳されるかどうか。 -
-
-
-
Posted by ブクログ
ピエテル・モリーン、ピエテル・ニィストレーム『死ぬまでにしたい3つのこと』ハーパーBOOKS。
スウェーデンの二人の合作新人作家によるミステリー。昔の未解決事件を捜査するというのはよくあるパターンだが、FBIの特別捜査官がスウェーデンを舞台に事件を捜査するというのは珍しい。読み終えてみれば、余り驚きも無く、さもありなんという無難な結末に少し拍子抜けした。
序盤は2009年のスウェーデンと2019年のアメリカを舞台に物語が展開し、物語の中心は2019年のスウェーデンとなるのだ。
2009年、スウェーデンを代表する企業の社長令嬢エミリーが大量の血痕を残し、失踪する。直前、彼女のFaceboo