木崎賢治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
80年代は沢田研二や大沢誉志幸、90年代は槇原敬之やトライセラトップス、2000年代はBUMP OF CHICKENなど、各時代で優れたアーティストの作品に関わった音楽プロデューサーである著者が初めて記したクリエイションの極意をまとめあげた一冊。
プロデューサーという存在は外部からはその役割がわかりにくい。音楽プロデューサーの場合は、小室哲哉などに代表されるように自らが作曲者である場合はイメージしやすいものの、作曲などの直接的なクリエイションに関与しない場合の実態は特に不明瞭であろう。
著者は後者のタイプの典型的なプロデューサーであり、アーティスト本人や職業作詞家・作曲家、アレンジャー、スタジオミュージシャンらをまとめあげるリーダーポジションとしてどのようにプロジェクトを進めていくのかに関するHow Toが非常に平易な言葉で綴られる。それは音楽を愛する自身のような人間にとっても「なるほど、こういう役割をしているのか」という具体が知れる点で非常に面白いものだった。
それはさておき、本書の面白さは特段音楽に興味がない人
にとっても、何かをクリエイションする際の参考になるポイントが多数ある点である。例えば、音楽で言えばコード進行やメロディーの進行方法などを分析的にとらえて、自分なりの”キュンとなる法則”がわかればそれを徹底的にトライしてみて他人に伝わらないようであれば軌道修正をかけていく、という仮説検証的なアプローチはその一例である。
非常に短い時間でさくっと読める良書。