木崎賢治のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
自分の考えた良さに自信をもって貫き通す。
人間が作るものは誰かが意図していて、その結果として完成している。その過程を想像する。
意外性のあるものを組み合わせてみる。
裏にストーリーを組み込む。
道の看板のように、人は欲しているものを見る、そして表現しようとする。言葉が出ない時は、言いたいことがないのかもしれない。
人間はほしいと思ったものはつかめるようになる、切羽が詰まったときにはつかもうとする。いつも死を意識している人間は、様々なものが見えるようになる。
人間は昔の思い出を重ね合わせて感動する、これも真っ当な生き方かもしれない、しかし、自分は今この瞬間の新しい感動に生きたい。
変わらないために変わる、スタイルは変わってもその奥にあるスピリットは変わらずに生きたい。フランス料理などでも最近は繊細な味になってきている、昔と比べて現代人の舌が敏感になってきたからだ。でも、その奥にあるフランス料理のスピリットは変わらない。服のデザインも変化しているがスピリットは変わらない。ラーメンの味も、その時代の舌に合わせて変化するがスピリットは変わらない。形式ではなく、スピリットを追い続けていきたい。
言葉の意味よりも、その言葉で伝えようとしている内容、言葉の質感、言霊のようなものが重要。
面白い歌詞は、普通から生まれる。俳句だって5・7・5のリズムから生まれている、形式の中でも傑作は作れる、変に奇抜を狙わなくても良い。
人間は、興味のあるものを認知する、認知するものは人によって違う、それが世界の切り取り方であり、その人なりのアートである。世界を見たい形に切り取っているという面ではどんな人間もアーティストである。
人間の気持ちに100%はない。葛藤が共感を生むし。何かを決断する時、別の感情を隠して、100%を表している。その覚悟とかひっくるめて切なさとかを感じる。
予想を裏切る、ギャップは人の心を動かす。
ブレないためには目的が必要だし、哲学や自分らしい生き方を持っていないといけない。目的を曖昧にしてブレまくっていると、失敗した経験も次の肥やしにならない。可能性の中から1つを選ぶ、目的を絞る、不必要なものを捨てる。自分で退路を断つことで、本当の意味で人生の目的に向かっていくことになり、様々なことを発見できて、より深い知識を手に入れられる。
何か昔のことに似ていると言いたがるのは、自分の知っているものと結びつけることによって安心感を得たいから。
-
Posted by ブクログ
本屋で見つけ、タイトルと帯に惹かれ、目次や「はじめに」を読んで、たまらずレジに持って行きました。私が生まれた頃から最近アーティストまで、ずっと現役として活躍を続けているベテラン音楽プロデューサーの書。
不勉強ながらお名前を知らなかったんですが、冒頭に書かれた「つくっちゃえ、みなさん!」の言葉に、グッときました。純粋にいいな、この人って。
巻末に一覧化された作品群を見て圧巻です。
まったく別の業界で仕事してますが、人を相手にしたクリエイティブな仕事全般に役立つヒントが詰まってました。感銘を受けてSNSにシェアした言葉が幾つもあります。
ご自身の実体験を基に、歳上との付き合い方や今の若手との仕事の仕方など、ベテランだからこそわかる世代を超えた示唆に富む内容です。
人を惹きつける仕事をしてる方が、ヒットの確率を上げるためにすべきことがわかるオススメ本。
読書の際には、スマホを脇に、本書に登場するアーティストやヒットナンバーを検索しながら読むと、理解が深まること請け合いです。 -
Posted by ブクログ
音楽をプロデュースしている木﨑さんを存じ上げませんでした。これまで関わってきた作品の数々が紹介されていますが、どれもこれも聞いてきた曲ばかりです。多くのヒット曲を世に送り出してきた木﨑さんの仕事柄気をつけてきたことが、ぎゅっと詰まった一冊です。音楽の世界は無頓着ですが、本書はそんな知らない世界を知ることができ、また自分の仕事を進める上でも参考になる出来事が語られていました。
沢田研二さんの「TOKIO」という曲が生まれてきた現場を垣間見れたところが、とても印象に残っています。私が人生の中で最初に購入したレコードが沢田研二さんの「勝手にしやがれ」です。この「勝手にしやがれ」が生まれた経緯も本書には書いてありました。へぇ〜こんな風にしてこの曲が生まれてきたんだ〜と、こちらも、興味深く読ませていただきました。
新しいものを生み出し続けることを実践してきた木﨑さんのコメントは説得力があり、同意できるのですが、それを真似することは簡単にはできそうもないなぁと感じている自分がいました。つまり、何か新しいものを生み出してきたのかと問われると、これといって明確に言えるものがまだないということなんですよね。次の一歩を踏み出す勇気をもらえた一冊になりました。 -
Posted by ブクログ
おん年75歳の音楽プロデューサーの「法則」=考え方を記した本。
沢田研二からBUMP OF CHICKEN まで手がけたということで業界では高名な方であるご様子。糸井重里さんが帯でベタ褒めしているところからも伺える。
音楽のプロデュース、というのがアーティストと歌詞と曲で三角形を作る仕事であるということ。三角形は大きいほど多くのリスナーが入る。アーティストにはじめて会ったときに、そのアーティストの完成形が見えるかどうかがプロデュースの鍵。新人のアーティストを見るときに気にするのは、まずは曲を作る能力や歌声・・・どちらも持って生まれたものや生きてきたなかでつちかった感性によるもの
特に心に引っかかったのは、歌詞をどう捉えているか。詩というのは心で思ったことを絵が見えるように伝えるもの。その気持ちになった時に見えているものを描く。心が動いた瞬間に見えているものを記憶する。歌詞は文章でなくていい。メロディが感情を担う
おいくつになっても、新しい学び指向、新奇指向なので、根底には通じるものがあると感じた。 -
Posted by ブクログ
アーティストと一緒に音楽作品をつくりあげるにあたってどんなことを意識しているか、どうすれば売れる作品をつくることができるのか、といった法則を音楽プロデューサーの著者が紐解く一冊。その法則はコミュニケーションの取り方であったり、発想力の広げ方であったり、そもそもの法則の見つけ方であったりする。クリエイティブな分野の仕事は生まれ持ったセンスや才能が重要だと思われがちだし、実際そういうものも少なからず仕事に影響するのかもしれないけど、それよりももっと大事なものがたくさんあるんだなと思わされる本だった。自分の感性をもとに自分の理屈を構築すること、常に何かを求め続けること、新しい挑戦をやめないこと、そして相手の個性も尊重すること。ちゃんと覚えておきたい。
【読んだ目的・理由】日経ライフの記事で見かけて
【入手経路】買った
【詳細評価】☆4.0
【一番好きな表現】だから僕は、「詩を書くときは、見えているものを書きなさい」とアーティストに言います。その人が見えているものに、その人の感情や考え方が表れていますから。毎日の生活のなかで感じたこと、そのときに見えたものを大切にして覚えておくことが、アーティストがやらなくてはならないことなんです。そのようにして本当に見て感じたことは、必ず伝わります。(本文から引用)