辻直四郎のレビュー一覧

  • ジャータカ物語 インドの古いおはなし

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    ネタバレ

    釈迦が仏陀となる前のボーディサッタ(菩薩)だったころの説話、ジャータカから、子供向けに30のエピソードを選んで訳出したもの。この岩波少年文庫版は、英訳版を和訳したものを下訳として使用し、それをパーリ語の原文と対照してまとめている。
    ジャータカはインドでも一番古い形を伝える説話集であることが知られ、紀元1世紀には大体今の形になったらしく、イソップ物語やアラビアンナイトにも影響を与えているとか。
    半分以上の話はボーディサッタが主人公。いろんな生き物間で転生を繰り返すインドらしく、毎度違う動物として生まれ、毎度知恵と体格が図抜けた存在として、群れを率いるリーダーとして登場する。ただ、あくまで自然界に

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    2017年07月22日
  • ジャータカ物語 インドの古いおはなし

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    ネタバレ

    インドの民話って子供時代にそれと知って読んだことがないように思うんですよね。  どちらかというと、それをベースにした仏教説話(今昔物語とか)という形で似たようなお話を読んだような記憶はあるし、奈良は法隆寺の玉虫厨子に描かれた「飢えたトラに我が身を捧げるお釈迦様」の図象で見たことはあるものの、それらの馴染みある物語のいくつかが「ジャータカ」を出典としていることは今回の読書で初めて知りました。

    この本にはおしゃか様の前世の姿、つまりは「菩薩(ボーディサッタ); 後にブッダになる人(生き物)」の物語が30編集められています。  仏教の世界では輪廻転生、要するに生まれ変わるという概念が生きているわけ

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    2012年09月16日
  • ジャータカ物語 インドの古いおはなし

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    インドの昔話。
    手を抜いたら痛い目にあう、人には親切にしないと良い道は開かれないなどよくある話。どこか懐かしいような話で後書きには日本の民間の伝承にも溶け込んでいるからみたいです。
    仏教関連の本を読んでいたら出会ったジャータカ物語。面白かったです、

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    2025年02月14日
  • ジャータカ物語 インドの古いおはなし

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    お釈迦様の前世のお話だが、それぞれ独立した説話として楽しめる。案の定、元は口承文学を再話したものであるようだ。流石に仏教思想に沿ったものが多いが、情景がインド的で、純粋に民話しても読めるので、読書慣れしていない小学生にもお勧めできる。何と1956年第一刷のロングセラー。

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    2024年03月22日
  • ジャータカ物語 インドの古いおはなし

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    ブッダになるまでのお話が教訓的にかかれた言い伝え?伝承?民話?みたいなかんじでした!
    輪廻転生が書かれていて、人間でもうさぎでもサルでも、良い行いをすれば生まれ変わって仏様になれるといったお話。グリム童話とかイソップ童話にも近いお話がたくさんあって、こういうのは万国共通なのかなあと思いました。もしくは輸入してるのか…。

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    2017年11月20日