金素雲のレビュー一覧

  • ネギをうえた人 朝鮮民話選

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    ネタバレ

    今では BS チャンネルの番組表を眺めてみると、「はて、ここは日本か、韓国か??」と訝しく思っちゃうぐらい、韓流ドラマが横行している我が日本国。  これだけ四六時中韓流ドラマにさらされている割には、彼の国の文化に関しては実はさほどちゃんと認識されていないように感じるのは KiKi だけかしら??  ま、そんなことを言う KiKi 自身にしたって近くて遠い国韓国について、ましてや拉致問題でかなりお馴染みになった北朝鮮に至ってはほとんど何も知らないと言っても過言ではない人生を送ってきています。

    この本のあとがきの編者の言葉にある



    デンマークに生まれたアンデルセンの物語ならたいてい知っている

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    2013年09月24日
  • ネギをうえた人 朝鮮民話選

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    ひきがえるが実は素敵な若者だったり、いじわるな爺さんがいい爺さんの真似をして、ギャフン、てなったり、よくある昔話も多く、テンポの良い語り口に昔話の世界に引き込まれる。だけど、悲劇的な結末もある。表題の、ネギを植えた人は、世のため、人のために努力したのに、報われないどころか、残酷な最期を迎える。人の世がはらむ大いなる矛盾も感じられて、朝鮮民話、奥が深いぞ。

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    2023年08月10日
  • ネギをうえた人 朝鮮民話選

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    意外に知らない朝鮮半島の民話集。北欧神話に似たもの、日本や中国に似たもの、世界各地の民話に類似したものなども多いが、この板の人間に取っては呪術的な話がいくつか含まれているのが嬉しい。
    「すがたを盗まれた話」は川で切った爪を食べた野ネズミが、爪の持ち主になり変わる話。爪には人間の精気が宿っているため、それを食べることで化けることが可能だった。表題作は、「そのころは、よく人間が人間を食べました。」で始まるカニバリズムくさい話。どうしても人間が牛に見えてしまうため、人々は間違ってお互いを食べてしまっていたが、主人公も間違って兄弟を食べてしまったことから反省し、人間が人間に見えるまともな国を探し放浪す

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    2017年11月23日
  • ネギをうえた人 朝鮮民話選

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    韓国の人の手になる朝鮮の民話選。前半に収められたいくつかの小噺的な話が肌に合わず(個人的に好き好きが分かれる話では?と感じた)、あまり期待せずに読み進めていたが、中盤の物語色が強い話になるととても面白かった。「何処かで聞いたような」お話もありながら、肝心の部分が独特の展開になっていたり、そこはかとなく土地柄を感じられて楽しめた。
    そして、『編者のことば』の中の「こんなに近い二つの国が、心のへだてではフランスやドイツよりも遠いというのはさびしいことです」という一文が、心に響いた。

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    2019年10月03日
  • ネギをうえた人 朝鮮民話選

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    善と悪がハッキリしているのはどこの国でも民話に特徴的なのだろう。良い人は最終的には金銭的にも恵まれるという日本の民話に登場する話と似ている。

    唯一違うのがこの本の題名にもなっている「ネギをうえた人」。よく考えると残酷なストーリーではあるが、1人の犠牲により平和がもたらされたという内容。


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    2019年07月14日
  • ネギをうえた人 朝鮮民話選

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    韓国の民話。トラの登場が多いのと、展開が日本のものと似ているようで、終わりというか展開の仕方がやっぱりちょっと異なるなと感じた。
    ほとんどが短いお話なので、簡単に読めて良い。

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    2012年01月21日