龍岡歩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレサッカー店長の戦術入門
「ポジショナル」vs.「ストーミング」の未来
「好きこそものの上手なれ」と言いますが、サッカーを見るのが好きなだけではじまったことがここまで体系的な分析になることが驚きでした。
内容的には現代サッカーの戦術史を監督毎にまとめたものですが、4-3-3とか3-4-3とかの目指すサッカーが理解できました。スペースを埋める戦術、ボールをキープする戦術、組織対個人、システマティックとカオス。こういった戦術がチーム戦力や相手チームの戦術と相まって複雑な要素を生むこと自体がサッカーという競技の懐の深さなのでしょう。
さて今年のワールドカップではどんな戦術を見ることができ、個人技や偶然がそれを超えた感動をもたらしてくれるか楽しみです。
竹蔵 -
Posted by ブクログ
サッカー未経験であるにもかかわらず、Jリーグの戦術分析を任されるまでになった著者による著作。ペップを中心に最近の戦術や監督の志向性の違いが歴史的な経緯も含めて語られる。
あまりサッカーの戦術の本を読んだことがないので比較はできないけれど、最近の一般のファンによる分析はプロのようと感じることが多く、Twitterなどでは戦術論が交わされている。著者も書いているように、戦術がわかるとより深くサッカーが楽しめるともいえ、そのニーズは高いと思う。
本書を読んでいて感じたのは、型式化(言語化、可視化)と自由の問題で、経営などでも優良企業の行動を言語化し、パターンとして認識することで自社の戦略に活用することはできるけれど、本当の差別化要素はそこだけにはなく社員が現場で自由に判断できるようにしたことだったりする。ここが難しいところで無秩序は混乱を招くだけで非効率だけれど、完全にオートマチックにすると創造性がなく手詰まりになる。規律はあるのだけれど、メンバーの創造性は殺さない仕組みというのが最強ということなんだろうけど、それが難しいのは今年のCLでペップのシティがレアルに負けてしまったことからも伺えることなんだろう。
つくづく奥が深い。