増田薫のレビュー一覧
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ローカル感と、個人製作感がたまらない町中華研究の書。
ご飯のおいしそうな絵と、人物のゆるい絵がとてもよい。
あくまで、著者の個人的な想像と、町中華の店主への聞き取りで成り立っているため、正確さに欠ける部分があるかもしれないが、個人プレーならではの自由さがある本で、そこがすごく良かった。
商業的に出版される飲食関連本が、あまりにも綿密な取材と、全方位への配慮を徹底した結果、何か、一元的なものになりつつある中で、そうした本が取りこぼしてきた、個人の自由な意見や、ちょっとした興味を自分なりに探求する喜びが伝わってきて、読んでいて楽しかった。
ぜひ続編や、著者による別のご飯関連の本も読んでみたいので、 -
Posted by ブクログ
中華屋さんでオムライスとかカレーを頼んでいたら、普通のメニューが食べられなくなって、変わったメニューばかり食べている著者が、その変わったメニューを絵付きで紹介するという形式の本ですね。
冒頭の「あんかけカツ丼」から始まり、「中華うどん」など、出てくる物は独創的なメニューが多く、中華うどんは店によって色んなバリエーションがあるのも面白いです。
当然、奇をてらったメニューの中には美味しくないケースもあったりするのですが、それにもめげずに変わったメニューを食べ続ける著者の姿に、何か妙なすがすがしさすら感じる1冊ですね。
ともあれ、世の中には変わった食べ物がたくさんあるなぁ、と思う事、請け合いで -
Posted by ブクログ
「町中華」と呼ばれるようになった市井の中華レストラン。そこにはこれは何?なぜここにそれが?と思わせるメニューがある。
増田薫氏は中華屋に入るとビールの餃子、そして締めにラーメンやチャーハンを頼むことが多かった。しかしある時、友人からカレーライスをメニューに載せている中華屋があるけど、あれって誰が食べるの?一度食べてきて、と言われた。中華屋にカレーなんてメニューあったっけ?と改めて店のメニューを見ると、「あった!」。
それまで気づかなかったがメニューにカレーがあった!そうなると、もうチャーハンや餃子よりそのカレーのメニューばかり目につき始め、それからは入ったお店のメニューにカレーがあれば必ず頼む -
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『いつか中華屋でチャーハンを』増田 薫 著、スタンド・ブックス
玉袋筋太郎もマキタスポーツもファンである自分が中華が嫌いなわけがない。TBSラジオ「ライムスター宇多丸 アフター6ジャンクション」で取り上げらたことで知りまして本作を買って読んでみました。中華屋さんでチャーハンやラーメン以外の亜流メニューを食べ続け、その美味しさや奥深さ、歴史や時に「なんの思いつきだよ!」というテキトーさに魅了されていったあるミュージシャンの自筆漫画コラムです。
中華料理屋で食べるオムライスはなぜ美味いのか、中華料理屋のカレーには4つのカテゴリーがある、中華料理屋のカツ丼はあんかけ、中華うどんってなんだ?、中華