鈴木エイトのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ宗教者、精神科医、ジャーナリストなどこの問題に向き合っている様々な専門家との対談や取材と2世当事者の声を集めた章が秀逸。
むしろそこだけでも良かったのでは、と思うくらい。
最後の方の章は著者自身の著作や宗教関連の文学や映像作品の紹介と見解が多く、興味を惹かれるものもあったが映像に関してはほとんど見ることのできないものが多いこともありちょっとうるさく感じてしまった。蛇足感がある、と言ったら言い過ぎだろうか。
p253で著者が創価学会について、エホバの証人のように2世問題を唱えてる人や宗教被害を受けたと言っている人が実数からすると多いと思えない、ゆえにエホバが2世問題を生み出しやすい宗教と言える -
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Posted by ブクログ
書店で並んでいるのを見て気になっていたけど、本の雑誌・年間ランキング入賞を見て、やはり読んどかないとってことで。著者も言っているように、本書の内容を出し惜しみせずに各方面に提供してくれたおかげもあって、政治家の汚染ぶりは広く知られるところになった。自分も、新聞やら他の書籍で目にする機会を得、結果、本書から受けたインパクトは、おそらく発売当初のそれより小さいものにはなった。でも本書が示す事実は変えられず、その清算はうやむやなまま。一時、結構盛り上がっていた問題追及も、日々出来する新たな問題に糊塗され、かなり影が薄れがちな気がする。最近では、第何回目の質問状、みたいな話題でしか聞かなくなってしまっ
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Posted by ブクログ
ネタバレ大変意義深い本ではあるのだけど、間違いがあって訴訟などが起こったら困るからなのかとても硬い。もっとエキサイティングなスキャンダルを期待して読み始めたので、あまりに硬くて頭にさっぱり入ってこない。裏では何があるか分からないけど、出てくるお金の金額がほんの数万円などでもしかしたらそんなに悪くないのかもしれないと思うほどだ。政治家に流れたり、政治家が払うお金は大した額でないけど、信者の献金はとんでもない金額だし、選挙で変に自民党が強いのもおかしいと思っていたのでやっぱり解散して欲しい。
岸田総理は統一教会の問題に前向きに取り組む姿勢を見せており、支持率が下がっていても菅元総理などズブズブの人に -
Posted by ブクログ
現在絶え間なく旧統一教会にまつわる報道が取り沙汰されている。献金問題、宗教2世の苦悩、そして政治家との癒着である。ここで鈴木エイトが長い年月をかけた渾身の取材で旧統一教会と自民党議員との接点を炙り出していく。それは選挙における票集めの手段としてあまりに軽率な自民党議員の行動を筆者が許さないからであり、弱者を救うべき政治がこれほどまで腐敗していいのかと読者に問いかけてくる。言葉で逃げる、ごまかす、世間を甘くみる為政者は即刻退場を願う。教団信者や元信者の救済、これが優先事項であり、同時にこの反社会的団体との解体を信教の自由の侵害だと論点をずらす小細工に時間を浪費してはならない。私たちはこの問題に正
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Posted by ブクログ
統一教会に徒手空拳で立ち向かい続けるジャーナリスト、鈴木エイトさんの戦いの記録。
安倍晋三襲撃事件を得て、本当にようやく日の目が見れた感じで、ここに至るまでの果てしない苦労と努力、そしてそういった中で得た言動の一貫性というものが本書からもグッと伝わってきた。
本書の読みどころは後半に集約されている気がする。
本書の中に「政治家は保身の為なら警察などあらゆる権力を使ってくる」とあるが、自分さえ良ければよい、霊感商法等の悪行に何にも思わずむしろ手を組む政治家...、一般人には強く出て権力者にはへりくだる(一部)警察官...、そういった奴らと戦う著者を今後とも注目しつつ応援していきたい。 -
Posted by ブクログ
私も宗教2世、いや、正確には3世です。
皆さんの体験談は、自分と重なるところも多く、改めて、自分もいろんなことを我慢してきたんだろうな、本当の自分を出すことができずに大人になったんだろうなと感じました。
せっかくなので、私の記録も(長くなりますが)ここに残します。
私は、父方の祖母、母方の祖父母が創価学会に入会し、父と母は子どもの頃から学会員で、学会活動の中で出会って結婚し、私が生まれました。
父母は地元でちょっと有名な活動家だったので、その長女である私も期待されていると(勝手に)感じていました。
小学生になる頃、母から勤行唱題を教わり、土日には未来部として会合や合唱団の活動に参加しました。 -
Posted by ブクログ
一貫して統一教会を取材して来た鈴木エイト氏の本作。恥ずかしながら、エイト氏の著作を初めて読ませていただきました。衝撃の事件から一年半、次々と政治家の不正も起こり、安倍晋三襲撃事件もヒトの口にのぼらなくなった今日この頃だが、改めて読んでみると、正直山上被告への同情を覚えます。ずいぶん前から、街頭での怪しい募金活動をしている団体、統一教会=勝共連合ということは知ってはいました。桜田淳子などの合同結婚式が大いに話題になったことも憶えています。エイト氏には引き続き頑張ってこの問題を追求して、世に知らしめて欲しいし、社会の関心が向け続けられ、世論の力で解散まで持っていって欲しいと思います。
暴力では解決 -