東千茅のレビュー一覧

  • 人類堆肥化計画

    Posted by ブクログ

    著者は「不耕起積草農法」を実践する里山生活者だ。その農法とは、「耕さずに草を積む。つまり、最初に作った畝を半永久的に使い、その上に刈り草を幾重にも積んで全域を堆肥化する。いいかえれば、野菜を植える箇所以外にも広く施肥する、ということになる。その点で、この農法はより多くのものを育む仕方である」(pp.65-66)という。彼が育てているのは米(「ほなみちゃん」と呼ぶ)、大豆(「にくぎゅう」と呼ぶ)、名古屋コーチン(「ニック」とよぶ)のほかに、様々な野菜(おそらく)だ。それだけではなく彼の田畑には多様な生物が生息する。彼の生活は多様な生物との戦いだという。里山での耕作と聞くと、牧歌的な自然とともに生

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    2021年10月04日