森下香枝のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
俳優島田陽子さんが無縁遺骨になったことがニュースになっていた。
このルポは、それが特殊なことではなく、我々にも身近なテーマであることを
切々と語っている。
先日、桜満開の中、八柱霊園を花見ランした。
広大な敷地。千葉県松戸市にありながら、所有は東京都。
都民と、松戸市民がここに入ることができることは知っていた。
東漸だが、どこもかしこも墓だらけ。
そんな中、無縁仏のお骨もここに来る、というのはこの本を読んで初めて知った。
実際私自身、墓についてはいろいろ考える。
すでに両親は他界しているが、妹が見る形になっている。
が、妹は独身。今年で定年。このあとどうすることやら。
その意味で私は自分で墓 -
Posted by ブクログ
ネタバレグリモリ好きにとってはこのところ目立った収穫が無かっただけに、本書は待望の、そしてもしかしたら本当に「最終報告」となってしまうかもしれない一冊だ。
冒頭、5億4千万強奪事件の経緯から語り起こし、要所に未公開の捜査調書を織り込んだ事件の概要、警察の追った容疑者像と、既知の事柄も含め、グングン読ませる。
そして圧巻はやはり「真犯人」と銘打った本書が初めて明かす容疑者像。正確には容疑者グループの中の実行犯リーダー格の人物なのだが、それにしてもあの「かい人21面相」の脅迫状の醸し出す雰囲気と「彼」のたたずまいが見事にハマっているではないか。
印象に残ったのは終盤、当時の捜査員(現職府警幹部)に「真犯人