クーリエ・ジャポン編集チームのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこの本の中で一番お気に入りなのはChapter 4 「15 スキルセットから自由になる」。
生きていくためには仕事が必要だし、働かねばならない。安定して職につき、いいお給料をもらうには社会的価値を自分に付与する「スキルセット」が必要である。
そんなふうに考えがちであるけど、オードリー・タンは、特定のスキルセットに価値を置くからそういうふうに焦るのであって、自分にはスキルセットはないと語っていて、考えさせられた。
もちろん自分が生きたい人生のためにはお金は必要だし、そのためにはお仕事もスキルセットも大切だ。
でも、自分らしさ、自分の価値=「スキルセット」や「仕事」ではないということは忘れな -
Posted by ブクログ
コロナ禍もしくはそれが過ぎた頃のインタビューが元になっている本だが、私は無知なので、この本の内容(すなわちオードリー・タン氏の話されたインタビュー内容)は少し難しく感じた。が、読む前の私の予想以上に自由を感じた。
自由を感じたというのは、幼い頃の私自身の言動を思い起こしたのだった。その言動が、何故か氏のインタビューと重なる…そんな瞬間が何度かあった。
決して、自由を決めつけるわけでなく、あくまで氏の考えが書いてある。この本は氏の意見書で無い、し、改善要望書でもない。そんな不思議な本だった。
万人に分かるような内容では無い、と思ったが、噛みくだけば万人が楽しめる内容であるとは思う。
ちなみに難 -
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Posted by ブクログ
ー 結論としては、自分の居場所があるかぎり恐れることはないということ。私が目指すのは、「強制から解放されたアナキズム」。居場所さえあれば、どんな変革も、強制や排除なしに起こせるはずです。
『居場所がない人たち』という別本を読みながら、上記のオードリーの言葉を噛み締める。台湾が、民主主義を失い、中国のアイデンティティに飲み込まれれば、居場所は無くなるだろうか。居場所の確保と強制は対立するものに見える。
頭脳やIT関連の実績のみならず、オードリータンの存在は、台湾のイメージアップに大きく寄与している。本書は、オードリーの生い立ちから思考などに触れる。トランスジェンダーや知能の高さ、左利きでの苦 -
Posted by ブクログ
台湾についてもっと深く知ってみたいと思って読んでみたのですが、この本だけだとモヤッとしていてもっと周辺知識を知ってから要再読だなと思った。
オードリーさんが理想としていてある程度実現されてきた台湾社会のあり方みたいなことが述べられている。それをちゃんと理解するためには、オードリーさんがなんでこれらの考えを持つようになったかを含めた詳しい生い立ちとか、オードリーさんが現れるまでの台湾の歴史や課題などの背景、誰がどんな考えでオードリーさんを抜擢したのか、抜擢されたあとの具体的な取り組み、とかを知る必要があると思った。
それらを勉強したあとにもう一回読んでみようと思う。 -
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