MOSAのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
立教大学異文化コミュニケーション学部教授で、人類学者の奥田克巳と、漫画家のMOSAによる、文化人類学をテーマとした漫画と解説。インドネシア・マレーシア・ブルネイにまたがるボルネオ島に住む、プナンという民族の生活を漫画で描いていて、そこにある自然や動物の様子やその人たちの姿などを親しみを持って読むことができる。いろんな描写を通して、プナンの生活において、動物やモノの中にも自分たちと同じ人間性を共通して見いだす考え方や、人に物をあげることを良しとするがゆえに平等な社会ができあがっていることなど、今日本などの社会の一般的通念が絶対ではないのだと思わされる示唆をしている。
プナンの生活それ自体も面白 -
Posted by ブクログ
マンガで描かれた文化人類学の読みやすい本というので購入。結果、読んでよかったと思う。
読みながら思うのは、マンガや写真のような視覚によるサポートがなければ、想像でその言葉の表すものを実際にその通りに思い浮かべるのはかなり困難だろうということ。
本書に書かれるボルネオの民プナンは、あまりにも文化が違いすぎて想像の域を超えている。そこがおもしろいのだが、文字だけでの表現では興味深く読み進められるかといわれると、うーん、難しい気がすると言わざるを得ない。
本書を読んで今までより一層文化人類学に興味が湧いた。やはり人間にとって一番面白いのは、人間そのものなのだと思う。 -
Posted by ブクログ
著者は、人類学者であり、メキシコ・シエラマドレ山脈先住民テペワノの村に滞在し、バングラデシュで上座部仏教の僧となり、トルコのクルディスタンを旅し、インドネシアをめぐった。文化人類学者として、ボルネオの狩猟民プナンのフィールドワークをする。
人類学の目的は人間の生そのものと会話することである。
人類学は、外側からそこの文化を客観的に捉えようとしていたことから、文化の内側から現地の人々が考えていることとやっていることを理解し、調査しながら、現地の文化から影響受け自分自身も変容していくこと。現地に入りそこで繰り広げられる生活の現実、日常の出来事などから起こる興奮のざわめきを想像する。肌で感じる。血肉