ガイ・レシュジナーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本書の原題は「The Nocturnal Brain」、"夜行性の脳"とでも訳せようが、眠りといえば、日の出・日の入りと同じように万人に規則正しく訪れ、脳にとっての休息…では全くないことが睡眠医学の専門家によって描かれる。
それは多少の不眠や起床リズムのズレなどとはほど遠く、完全に昼夜逆転することもあれば、寝ている間にオートバイで出掛けて帰って来る人までいるそうだ。
取り上げられているのは、著者が実際に取り組んだ症例だが、計測装置や様々の薬剤の進歩により、症状を把握し、対応できるようになってきたとのこと。
日頃特に意識もしない「眠り」の思いもよらない深層に触れること -
Posted by ブクログ
睡眠障害を専門とする神経科医による、さまざまな症例を紹介する内容。もともとBBCの番組が元で作られたということで、夢遊病や睡眠時無呼吸症候群、不眠症などなじみのあるものから、初めて聞くような奇妙な症例まで紹介されている。
睡眠障害の原因については、まだわからないことが多いようでそれほど詳細な記述は見当たらない。
それでも、睡眠やレム睡眠、ノンレム睡眠に関する脳の部位やホルモンについての簡潔な記述があり、この分野について興味を持つ読者はそれらの情報から知識を深めていくことができると思う。
オリバー・サックスの著作などもそうだが、具体的な症例や患者のありさまは人間の脳についての不思議さを感じさせて