マールコウサカのレビュー一覧
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ネタバレファッションブランドfoufouのデザイナー・マールコウサカ氏の著書。
著者は無印良品で働いた経験があり、無印良品の源流といえる原研哉さんや田中一光さんの思想から大きな影響を受けているように感じました。私はfoufouのファンではありませんが、無印良品の思想のファンではあるので、本書全体を通して流れている思想には深く共感できました。
凡ゆる税金や光熱費など生活コストが値上がりし続けていたる時代、高級ブランドで身を固めることが良しとされる価値観は古くなり、安くて買いやすい服をどう着こなすかが主流になっています。しかし一方でファストファッションでは満足できない人もいます。だからこそデザイナーブラ -
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foufouというブランドが好きで読みました。
最後まで、宝物を見つける時のようなわくわく感を持ちながら読み終えました。
アパレルに関しての知識はほぼないので、読んでいて知らないことを知ることの出来る、高揚感がありました。
日常の延長線上にある服、夢見る日用品という言葉が素敵です。日々色々な選択をして過ごす中で、少しでも気持ちを明るく、日常を楽しく過ごしたいと思っているので、特別な一張羅ではなく日々の生活を彩ってくれるお洋服、そのコンセプトが素敵だなぁと思います。
発信をすることは、良くも悪くも様々な意見と向き合わざるを得ない。そこから逃げずに向き合い変わり続けようとするブランドを見守っていき -
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foufouのことは好きなモデルさんが好きなブランドで、「健康的な消費のために」というスローガンを掲げていることしか知らなかった。
セールをしないこと、再販をし続けること、実店舗をもたないこと、押し売りをしないこと。変わらせたくないものを変わらせないままであるために、変わり続けるという姿勢が素晴らしいと思った。
期待に応えるためには100%で十分だけど、心を動かすためには150%じゃなきゃだめ。そこに人がいるだけで、手触りというのは生まれうるもの。頑張らないとできないものは続かない、など。
コウサカさんのもつ思想がすごく良いと思ったけど、なにより、foufouの服が素敵だからというのがどこまで -
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ネタバレ私は漠然と服が好きで、服を作ってみたいと思い色々バイトしたりインターンに行ったりしました。ですが次第に、自分の好きな”服”は誰かを苦しめる環境問題を生んでいることを学ぶにつれ、悲しくて仕方がありませんでした。何が一番悲しいかというと、それでも服が好きな自分が悲しかったです。自分の思想と本能的な感情がうまくマッチしませんでした。就活を前に絶望的になっていました。必死にどう服と向き合っていくことが自分にとって幸せか考えていくうちに、「誰かが服を買うときの理由にプラスα加えられる人になりたい」「服に愛着を持ってもらうことのできる仕事がしたい」そう思えるようになりました。就活の準備をしているうちに、コ
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読みやすく、思いがけず哲学的な部分もある本だった。
頑張らずに続けられて、人が喜んでくれることをする。
また、インターネットをうまくつかって人肌を感じられるようにする。(上手く使ったらなんなら対面より人肌を感じられることもある)
それらはこれから自分で仕事を作る上では大切なことのような気がする。
かつてLEBECCA boutiqueというブランドが好きで、服ごとに物語があるのが素敵!と思っていたが、育児が中心の日々でそこまで服のことを考えられていなかった。
そんな人でもちょっと背伸びした日常くらいで着ることができる服、今とても魅力的だと思った。
madder madderとか、teshi -
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ネタバレ純粋にファッションを楽しむ。
縫製は nutte で仲介 原価率50%(一般的には20%)
ネット販売+全国試着会+ライブ配信
セールはしない 翌年以降も追加生産し再販売 数字目標を設定しない
カラーバリエーションはやらない 黒のみが原則
頑張らなくても続けられることしかできない
foufouの語源はfoufouと呼ばれた藤田嗣治
100点は意外と簡単に手に入るが、心を動かすには150点じゃないといけない
イージーな服が増えすぎた
ハプニングや不合理も必要
人の暮らしの延長上にある最適なデザイン
服=ファッション とは言えない時代
ハッピーでヘルシーな関係を続ける。 -
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好きなことを一生懸命やる、好きなことを見つけてやり続ける、そういう人は強い。
服と服に関わる人すべてが不幸せであるような現場に対し、みなが幸せであるように考え、行動できているところも素晴らしい。考えることと行動。
序盤で作った服が評価されて買ってもらえた。しかし黒字倒産を地で行くように資金繰りに窮していたところ、救いの手が差し伸べられた辺りは、読んでいてグッと来る。
そんな経験からか、著者は持続可能な仕組みを目指している。
「お客様第一」ではなく、「foufouが目指すのは「ユーザーに向けてヘルシーに作られたすこやかな服を届ける持続可能な仕組み」を作ること」と。
当たり前かもしれないけれど -
Posted by ブクログ
ネタバレfoufouの社長、マールコウサカさんの書籍。まずプロローグを見て驚いた。本を読んでいないのにプロローグを書くように依頼されているという協力会社のステイトオブマインドの社長、伊藤さん。実店舗はなく、SNSや試着会・ライブ配信を通じてECで販売するという形態をとる。この書籍自体も重いSNSと定義しており、お客様とのコミュニケーションの一環の1つである。インターネットで商売するからこそのリアルを追求している。それは服が最終的にリアルのものであるからだという。またこだわらないということに一番こだわっているという。特にセールはしない、カラーバリエーションしない、卸売りをしない、これら意識的にやらないと
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Posted by ブクログ
消費者としての姿勢、宣言
服だけがファッションだと捉えず
むしろ服を作るからこそ視野は広く
高いも安いも、新しいも古いも
良いも悪いもフラットに見て
自分の心が豊かになるような消費をして
自分の「スタイル」を持って楽しむ。
予期せぬハプニングを享受していく。
その予期せぬハプニングの中で
琴線に触れた体験がある仕掛けこそが
数式では求められない感動に繋がる。
また、一つ一つの暮らしの選択が
foufouの作品や事業に
滲み出ることを忘れずに
思考して「選択」していくり
消費していくことを恐れずに
美しくすこやかに消費したい。
消費者としてやさしくありたい。
これは本書の表紙に書かれてい