クリストファー・セント・ジョン・スプリッグのレビュー一覧

  • 六つの奇妙なもの

    Posted by ブクログ

    若くして戦地で亡くなったスプリッグの遺作で、本作は1937年に出版されました。
    積読状態でしたが、某同人誌からスプリッグの未訳作品が刊行されるという予定を耳にし、邦訳のある本作を読んだ次第。

    ロンドンのとある屋敷で開かれる降霊会の妖しい魅力に、ひとりの若い女性が絡め取られるところから物語は始まります。
    霊媒師の兄とその妹に雇われた彼女も、いつしか霊媒としての能力を開花させ、さまざまな現象が身の回りで起き始めます。
    一方、彼女の婚約者は彼女を救い出すために降霊会に紛れ込むのですが、降霊会の終わったあと、その青年に手渡されたコップの水を飲んで、霊媒師の兄が死んでしまいます。
    青年は毒薬を持ってい

    0
    2021年07月29日