小竹正人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ著者が作詞家さんである作品なのが納得。
音楽のような、映画のような、
背景映写が美しく、サラサラとメロディーのように
入ってくる文章がとても読みやすかった。
主人公は20代で、立て続けに両親を
前触れなく突然亡くし その別れを呆然と
実感できずにいる最中、
最愛の家族であるハナの難病と向き合う事となる。
死の近い闘病とひたすら向き合い、
見送るまでの時間。
同じ死でもあまりにも違うのに、
別れである。
財はある。財だけは遺されている。
空に近いタワーマンションでの
闘病と逃避の 絵空事のような現実。
最愛の命の死を経験した人なら
この内容が身に染みるほど伝わるだろう。
愛してくれる身近な