若者にとって生き辛さの要因となっている、韓国における根本の文化形成、経済的側面は日本においても少なからず通ずる部分があると感じた。
本書では主に国内における若者全体の就職難と未婚及び出産率の低下が問題定義されている。
その背景としては圧倒的な学歴社会、首都財閥の既得権益、男尊女卑や性的少数派への差別的風潮等があるとしている。
少子高齢化の進む日本においても課題こそ違えど、若者が生き辛さを感じているという点では共通する部分がある。そしてその課題を一人一人がどう向き合うかを改めて考えさせてくれる一冊であった。