柳原滋雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ノンフィクション作家として知られる門田隆将の、著作における盗作や週刊誌時代の名誉毀損トラブル、SNSでの多数のデマ発信といった数々の問題を取り上げた批評本。
門田がツイッターにて愛知県知事リコール問題や米大統領選の不正選挙デマを始めとして数々の問題発言を重ねてきた極右言論人であることは知っていた(そのため彼の本はほぼ読んだことがない)が、本書前半で取り上げられるように、日航機事故のノンフィクションで遺族の著作から表現を盗用して提訴されていたことや「週刊新潮」のデスク時代に書いた記事で何度も裁判に負けていたことは知らなかった。この辺りは裁判資料からの引用や関係者へのインタビューなど興味深い内容が -
Posted by ブクログ
偏ってんなあ。
盗用と引用の違いは立場の違いとか社会的要請とか、お互いの権利の保護とかあって、難しいと思うが、裁判で続けて否定されたのも事実。
資料を取材しての創作だと、特にセリフ部分が似てくるのはしょうがないと思う。が、確かに地の文まで引っ張られすぎて、それが、印象的な一文とか、構成まで似てると、これは否定されるべきかと。
いずれにしても、やっぱり、「被害者」への態度が悪いとは感じる。
狭窄な正義感に固執して、「被害」を軽視してるのか。そこは分けるべきではないか。
ただ、この著者も、要は、門田憎しか。
後半は読んでられない。感情的な誹謗中傷と、要は、政治的主張の否定だな。
安易に歴史修 -
Posted by ブクログ
門田隆将こと門脇護は『週刊新潮』で金のために記事を書いていた。売るために人権侵害ギリギリの記事を書き、名誉毀損で訴えられ、負けている。
フロー情報としての記事を書き、消費され、金を作る。それを生業にしてきた彼は,フリーの作家になってもその癖が抜けなかったに違いない。
有名になりたかっただけなのかもしれない。金が欲しかっただけなのかもしれない。誰しもが特別な存在でありたい。自分は優秀で、一目置かれる存在だと思いたい。
彼が外に向かって牙をむくとき、それは自分の弱点を突かれたくないことの裏返しなのかもしれない。
人よりも先にそれを言う。人よりも声高にそれを言う。何回も大きな声でそれを言い続ければ、