川口加奈のレビュー一覧
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読みやすいし、よく当時のことを覚えているなというくらい、社会課題にであった頃の感覚などを本当に背伸びせず書いてくれているから、学生さんらにもほんとにおすすめできる。
一定の成功の後にその物事を見るのと、実績、事例がない時からその物事を見るのとでは全く違う。川口さんはもちろんすごい。けど、何度も平凡になる選択との狭間で揺れ動き、時に「普通」の学生になったりもする。
読んでいて、感動はもちろんするのだが、悔しくなった。日本の社会、企業、ボランティア団体、大人たちはこんなにも純粋に社会課題を解決しようと奔走する若者に冷たいのかと…自分もその1人なのかもとゾッとする。
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Posted by ブクログ
誰もが挑戦できて、失敗してもやり直せる社会へ。
ホームレスの自立支援を行うNPO「ホームドア」を立ち上げた著者の、ホームレス問題に関心を持ち始めた14歳から現在に至るまでのお話。
ただただ圧倒された。
ホームレス問題は、ホームレスではない我々が動かなかれば絶対に解消されることはないと感じた。
まず、なぜホームレスになるか。
日雇いで働いていたが高齢や健康を理由に切り捨てられた、事業に失敗したなど、皆さまざまな理由でホームレスになる。
働く意思はあっても、ホームレスになると住居、収入が十分でないため、まず「その日を生きる」だけで精一杯。次の仕事を見つけるにしても、住民票がない、
連絡手段が -
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ネタバレ「仕事に悩んでいる若者」「キャリアを考える10代」「ホームレス支援の現状を知りたい方」に是非、読んで欲しいです。
「仕事に悩んでいる若者」「キャリアを考える10代」へ
・「仕事とは何か」、「自分がどんな風に生きたいか」、考えるきっかけになります。
・10代の時に、このままホームレス支援の道に進むか、違う道に進むか悩んだことも書かれており、今悩まれている方のヒントになるのではないかと思います。
・著者の川口加奈さんは、中学生の時にホームレス支援に関わったことをきっかけに、ホームレス問題に向き合い始めます。
・最初は、炊き出しからスタート、大学生で起業。
当事者の声を聞きながら、「誰もやり直しが -
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そもそも、7割近くのホームレスの人たちは働いています。廃品回収、つまり、缶集めや段ボール集めです。それは、家庭からゴミが出たあとの夜中に集め回らなければいけません。だから、ホームレスの人の多くが昼夜逆転の生活を送っているんです。きっとあなたが見たホームレスの人は、ひと晩中缶を集めていた人で、1日の楽しみである働いたあとのお酒を飲んで、今から寝ようとしているところだったんじゃない。
路上で名前も知られず亡くなってしまう。そんな社会、もう嫌だと思った。
人生というプラットフォームから転落して、ホームレス状態になってしまいそうなとき、そうならないよう、私たちは最後の最後の砦、人生からの転落防止柵であ -
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この本は筆者が14歳でホームレス状態の方々と出会ってから、向き合いつづけた記録でした。
印象的だったのは、炊き出しの列でホームレスの方にとっさに自分のコートをあげようとした時、それが解決策にはならないと実感したところ。
またボランティア親善大使に選ばれてスピーチをした時に投げかけられた、あなたの活動でホームレス問題にどんな変化があったの?という問い。
筆者の川口さんは読者の多くが共感するような戸惑いや無力感をたびたび感じながらも、周りの人を巻き込みながらホームレス問題に今も取り組み続けておられ、読んでいて活力をもらいました。
「何が起きても自己責任」より「何度でもやり直しできる社会」の方が良い -
Posted by ブクログ
メディアで活動をみて、知っていたけど
より詳しく知りたくて手にとった。
メディアでみてもった
川口さんのイメージは、頭が良くて
どんどん自分で行動していく方。
けど、本を読んで思ったのは、
これまでの経緯において
実際は他の仲間がやってくれると
思ってたのに、
自分がやらなくてはいけない状況に
なったり、ほんとは得意じゃないけど
頑張ってやったことが沢山あったんだなって
一段と尊敬した。
日本は、がんばり続けなくちゃ
いけない世間だな 、
生きていくのってこんなに
がんばらなあかんのかなって
ずっと思ってます。
ついていけなかったら
自業自得と言われ、一方で
がんばりすぎて心身を壊す