名取和幸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人は色をどう捉えるのか、形をどう感じるのか。
色や形の組合せによって、人は本来の色、形とはちがう解釈をしてしまう。
この本ではそういったことを具体的な事例を示しながら解説。
事例があるので体感的にも理解しやすい。
人が本来の色、形とは違う捉え方をしてしまうことを見込んで、
パルテノン神殿が建てられた時代から現代に至るまで、
建築物といった大きなものから、フォントのような小さなものまで、
デザインを手がける人々がさまざまな工夫や気遣いをしていることを知る。
ある意味いいかげんな人間の知覚のために、
考え、対策を施す人々がいる。
デザインの世界は奥が深いと感じた。